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文庫●2023年7月上旬の新刊

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時代小説●文庫新刊情報|2023年7月上旬の新刊(1日→10日)

2023年7月1日から7月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
新刊情報リストを見る

文春文庫
坂上泉さんの『インビジブル』
昭和29年、大阪城付近で政治家秘書が刺殺体となって見つかりました。大阪市警視庁が騒然とするなか、若手の新城は初めての殺人事件捜査に意気込みますが、上層部の思惑により国警から派遣された警察官僚の守屋と組むはめに。
帝大卒のエリートなのに聞き込みもできない守屋に、中卒叩き上げの新城は厄介者を押し付けられたといら立ちを募らせます。戦後史×警察サスペンス。

田牧大和さんの『子ごころ親ごころ 藍千堂菓子噺』
さちが遊びに行ったおとみの家で、おとみの母親が百瀬屋の上菓子を出してくれました。おとみは、上菓子を生まれて初めて食べた様子。さちは「藍千堂の方が美味しい」と感じますが、「でも、どうして上菓子を出してくれたのだろう」。さちが微かな違和感じた次の日、おとみの母はいなくなりました。
さちの友だち、おとみが母親に捨てられ……。境遇が移り変わっていく幼い少女たちと、物語を彩る初夏の上菓子三品。

諸田玲子さんの『お順 上』『お順 下』
勝家の末っ子、お順は愛らしい容姿とは裏腹に気性が激しく、兄の麟太郎(のちの勝海舟)から可愛がられて育ちます。嫁ぐなら「一番の男」と決めているお順は、麟太郎と交流の深い剣客・島田虎之介に心を奪われますが……。
好いた男を想い続けながら、幕末の動乱期を逞しく生きるお順と、彼女を取り巻く志士たちの魅力を鮮やかに描いた時代小説。

小学館文庫
山本一力さんの『落語小説集 子別れ』
腕の良い大工だが呑兵衛の熊五郎は、呑み過ぎないよう妻のおとくに釘を刺されていましたが、棟梁に前借りした50万円を、遊郭ですべて溶かしてしまいました。愛想をつかしたおとくは、一粒種の亀吉を連れて出て行ってしまいました。「子別れ」をはじめ、「景清」「後家殺し」「火事息子」など、古典落語に材をとった短編集です。

河治和香さんの『がいなもん 松浦武四郎一代』
明治十六年、絵師の河鍋暁斎を訪ねた松浦武四郎は、その娘・豊の問いに応じて自らを語り始めます…。
武四郎は文化十五年、伊勢国に生まれ、十六歳で家出して江戸に行ったことを手始めに、全国を旅するようになりました。その後、蝦夷地で頻繁にロシア船が出没していることを知り、都合六回に亘る蝦夷地の探検を行いました。
並外れた行動力と収集癖、膨大な執筆物で多くの人を魅了した、北海道の名付け親である冒険家の生涯を描いた伝記小説です。

井原忠政さんの『長島忠義 北近江合戦心得(二)』
「ええか、浅井家を復興したくばワシに忠誠を尽くせ」
浅井旧臣で弓馬の名手・遠藤与一郎は、於市を通じ秀吉と取引をしました。長政の遺児を匿ってもらう代わりに、羽柴家のため働くこと。ただし、足軽からの登用となりましたが、早速与一郎は、朝倉方を即裏切った守護代への不満と一揆の機運が高まる越前への潜行を言い渡されました。
忠義一途、再起奮闘の、「三河雑兵」と対をなすお家再興戦国物の第2弾です。

PHP文芸文庫
泉ゆたかさんの『幽霊長屋、お貸しします(一)』江戸で起こる刺激的な事件を集めて記事を書く、読売の“種拾い”の少女・お奈津は、“事故物件”専門の家守(不動産屋)・直吉の話を聞くことに。見た目は良いが、無愛想でどこか陰のある直吉に興味を持ち、彼から家を借りた者たちを調べるお奈津は、各家の幽霊騒動に巻き込まれるうちに、霊の切ない事情や秘密を知っていきます。江戸を舞台に、死後も続く縁や思いを温かく描く、時代小説シリーズ第1弾!

!おすすめ度
:読みたい/入手したい
:新装版/復刊
:気になる/チェックしたい
:文庫書き下ろし

●7月1日発売 文芸社
『北辰流開祖 信太新左衛門勝長伝』 平岡一二 『北辰流開祖 信太新左衛門勝長伝』
『覩壯日札 出現記』 釋至心 『覩壯日札 出現記』
●7月1日発売 文芸社・文芸社セレクション
『古代日本の事情 ―世界を見れば記紀は妥当!ー』 戸祭北窓 『古代日本の事情 ―世界を見れば記紀は妥当!ー』
『明鏡止水 杖剣奔る』 片岡利雄 『明鏡止水 杖剣奔る』
●7月2日発売 扶桑社・扶桑社文庫
『幕末・明治 偉人たちの「定年後」』 河合敦 『幕末・明治 偉人たちの「定年後」』
●7月5日発売 一二三書房・一二三文庫
『偽りの錬金術妃は後宮の闇を解く』 三沢ケイ 『偽りの錬金術妃は後宮の闇を解く』
●7月5日発売 文藝春秋・文春文庫
『あだ討ち 柳橋の桜(二)』 佐伯泰英 『あだ討ち 柳橋の桜(二)』
『インビジブル』 坂上泉 『インビジブル』
『子ごころ親ごころ 藍千堂菓子噺』 田牧大和 『子ごころ親ごころ 藍千堂菓子噺』
『お順 上』 諸田玲子 『お順 上』
『お順 下』 諸田玲子 『お順 下』
『信長の正体』 本郷和人 『信長の正体』
●7月6日発売 小学館・小学館文庫
『ボニン浄土』 宇佐美まこと 『ボニン浄土』
『落語小説集 子別れ』 山本一力 『落語小説集 子別れ』
『がいなもん 松浦武四郎一代』 河治和香 『がいなもん 松浦武四郎一代』
『あやかし姫の婚礼』 宮野美嘉 『あやかし姫の婚礼』
『陸軍将校の許嫁 お見合いは幽霊退治の後で』 久我有加
『長島忠義 北近江合戦心得(二)』 井原忠政 『長島忠義 北近江合戦心得(二)』
●7月6日発売 宝島社・宝島SUGOI文庫
『知れば知るほど面白い日本の神様と神社』 武光誠監修 『知れば知るほど面白い日本の神様と神社』
●7月7日発売 朝日新聞出版・朝日文庫
『蜩 慶次郎縁側日記』 北原亞以子 『蜩 慶次郎縁側日記』
●7月7日発売 法蔵館・法蔵館文庫
『藤原道長』 山中裕 『藤原道長』
『安倍晴明の一千年: 「晴明現象」を読む』 田中貴子 『安倍晴明の一千年: 「晴明現象」を読む』
●7月8日発売 PHP研究所・PHP文芸文庫
『幽霊長屋、お貸しします(一)』
→記事:「2023年7月上旬の新刊(文庫)」をアップ
泉ゆたか 『幽霊長屋、お貸しします(一)』
●7月10日発売 筑摩書房・ちくま文庫
『関東大震災と鉄道 ――「今」へと続く記憶をたどる』 内田宗治 『関東大震災と鉄道 ――「今」へと続く記憶をたどる』

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単行本★2023年7月の新刊
単行本★時代小説新刊情報|2023年7月の新刊(1日→末日) 2023年7月1日から7月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンク...