時代小説●文庫新刊情報|2023年4月上旬の新刊(1日→10日)
2023年4月1日から4月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
→新刊情報リストを見る
文芸社文庫
白蔵盈太さんの『桶狭間で死ぬ義元』
冷静沈着で独自の情報収集網を持つ師僧・太原雪斎の意見に耳を傾けながら、義元はいつしか「海道一の弓取り」と称されるまでになりました。しかし、雪斎亡きあと正確な情報を得られず判断が鈍り始めると、いつしか織田への疑念が生まれ、やがて義元は、篠突く雨の桶狭間で運命の時を迎えます。気鋭作家が描く新感覚の今川義元像に注目しています。
文春文庫
門井慶喜さんの『東京、はじまる』
日本銀行本店や東京駅など、近代日本を象徴する建物を設計した、明治を代表する建築家・辰野金吾。
下級武士から身を立てるべく学問に励み、洋行して列強諸国と日本の差に焦り、帰国後は恩師ジョサイア・コンドルさえも蹴落として日銀の建築を横取ってしまいます。『家康、江戸を建てる』の著者が「江戸を壊して東京を建てた」辰野金吾の生涯を描く、長編小説。
天野純希さんの『乱都』
「都には魔物が棲んでいる」――応仁の乱から室町幕府の終焉までの戦国前夜。
裏切りと戦乱の坩堝と化した京に魅入られ、果てなき争いに明け暮れた、畠山義就、大内義興、足利義輝ら7人の男たちの生きざまを描く連作短篇集。
小学館文庫
金子成人さんの『付添い屋・六平太 犬神の巻 髪切り女』
品川で娘が髪を切られる事件が起きてから、ひと月半。巣鴨で4件目となったが、怪我を負わせるわけでもないといいます。いまだに手掛かりを得られない下手人の意図が気になる六平太が、毘沙門の親方・甚五郎に話を振ってみると意外な繋がりが……。
表題作をはじめ、4編を収録したシリーズ第16弾です。
ハヤカワ文庫JA
赤星あかりさんの『居酒屋こまりの恋々帖 愛しのかすてぃら』
こまりの居酒屋を訪れた客は、長崎の黒砂糖を持ち込む。南蛮菓子のかすてぃらを作ってほしいとこまりに頼むが、そこには事情が……。
居酒屋に持ち込まれる難題に、のんべえの女将こまりが挑む、大好評のシリーズ第3弾。
朝日文庫
木下昌輝さんの『まむし三代記』
法蓮房は国盗りの大望を秘めて美濃を目指し、土岐家内でのし上がりました。 野望を受け継いだ2代はついに美濃国を奪取し、斎藤道三を名乗ります。 親子2代にわたる国盗りの大いなる武器「国滅ぼし」とは? その真実に行き着いた3代目の義龍の決断とは―― 従来の戦国史を根底から覆す瞠目の長篇時代小説。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし
●4月1日発売 文芸社・文芸社セレクション | |||||
『猫から学んだ漱石』 | 石井郁男 | ||||
『捕り物小姓』 | 鶉居小糸 | ||||
『お坊主小兵衛』 | 速島實 | ||||
●4月5日発売 PHP研究所・PHP文庫 | |||||
『いっきに読める史記』 | 島崎晋 | ||||
『誤解だらけの「関ヶ原合戦」 徳川家康「天下獲り」の真実』 | 渡邊大門 | ||||
●4月5日発売 河出書房新社・河出文庫 | |||||
『歴史を変えた気候大変動: 中世ヨーロッパを襲った小氷河期』 | ブライアン・フェイガン | ||||
●4月5日発売 草思社・草思社文庫 | |||||
『声に出して読みたい古事記』 | 齋藤孝 | ||||
♪ | 『幕末明治 鬼才列伝』 | 出久根達郎 | |||
●4月5日発売 文芸社・文芸社文庫 | |||||
★ | 『桶狭間で死ぬ義元』 →記事:42歳で死ぬ今川義元。桶狭間の雨に散った名君の生涯とは |
白蔵盈太 | |||
●4月5日発売 文藝春秋・文春文庫 | |||||
★ | 『東京、はじまる』 | 門井慶喜 | |||
★ | 『乱都』 | 天野純希 | |||
●4月6日発売 ポプラ社・ポプラ文庫ピュアフル | |||||
『帝都はいから婚物語: 女学生は華族の御曹司に求愛されています』 | 来栖千依 | ||||
『覇王の後宮 天命の花嫁と百年の寵愛』 | はるおかりの | ||||
●4月6日発売 小学館・小学館文庫 | |||||
★ | 『付添い屋・六平太 犬神の巻 髪切り女』 | 金子成人 | |||
♪ | 『隠密夫婦 八丁堀強妻物語〈三〉』 | 岡本さとる | |||
『王と后 (三) それは誰が罪』 | 深山くのえ | ||||
『後宮の巫女は妃にならない』 | 貴嶋啓 | ||||
♪ | 『春風同心十手日記〈五〉 深い執念』 | 佐々木裕一 | |||
●4月7日発売 実業之日本社・実業之日本社文庫 | |||||
■ | 『江戸城仰天 大奥同心・村雨広の純心 新装版』 | 風野真知雄 | |||
『後宮の炎王 弐』 | 蒼山螢 | ||||
●4月7日発売 早川書房・ハヤカワ文庫JA | |||||
★ | 『居酒屋こまりの恋々帖【れんれんちょう】愛しのかすてぃら』 →記事:酒好きでお節介な女将こまりの居酒屋は、人情と騒動が花盛り |
赤星あかり | |||
●4月10日発売 朝日新聞出版・朝日文庫 | |||||
♪ | 『徳川家康の大坂城包囲網 関ヶ原合戦から大坂の陣までの十五年』 | 安部龍太郎 | |||
★ | 『まむし三代記』 →記事:「2023年4月上旬の新刊(文庫)」をアップ |
木下昌輝 |
↑ 新刊情報Topへ|← 2023年3月の新刊 下(21日→月末)|2023年4月の新刊 中(11日→20日) →