時代小説●文庫新刊情報|2022年12月中旬の新刊(11日→20日)
2022年12月11日から12月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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光文社文庫
木下昌輝さんの『戦国十二刻 始まりのとき』
守護である土岐頼芸を討たんとする斎藤道三。そのもとに土岐一族の重鎮の首を持参したという十兵衛なる侍が現れるのだが……。秘められた因縁を描く「因果の籤」ほか、毛利元就、竹中半兵衛ら名だたる武将たちの運命を決定づけた二十四時間。
応仁の乱から関ヶ原の合戦まで、戦乱の時代を貫く因果を、大胆な歴史解釈と緻密な構成で活写する全八編収録。
藤原緋沙子さんの『江戸のかほり 藤原緋沙子傑作選』
出版社の枠を越え、人気時代作家・藤原緋沙子さんの代表シリーズの一篇を集めた傑作集。
縁切り寺の御用宿を舞台にした「隅田川御用帳」、江戸で珍しい女性医者を主人公に据えた「藍染袴お匙帖」、“窓際同心”の活躍を描いた「橋廻り同心・平七郎控」、行方知れずになった妻を捜す浪人が主人公のシリーズ「浄瑠璃長屋春秋記」。
時代小説文庫
柴田よしきさんの『あんの明日 お勝手のあん』
一人前の料理人として歩み始めたおやす。彼女の前には見慣れぬ食材への挑戦、調理場での出会いなど新しい出来事が次々と起こっていきます。
そんな日々の中、料理に興味を持ち始め歩み出したとめ吉と二人で考え出した料理は紅屋の新たな名物となってゆきます。お勝手のあんシリーズ第7弾。
双葉文庫
浮穴みみさんの『楡の墓』
札幌開墾を主導する大友亀太郎と、従事する青年の行く末を描く表題作。開拓長官・黒田清隆と札幌農学校初代教頭・クラーク博士が船上で繰り広げる教育論争「七月のトリリウム」など、開拓期の北海道を舞台に描く短篇全五編を収録。
千野隆司さんの『おれは一万石【二十三】 西国の宝船』
数々の困難を乗り越えて無事高岡藩主の座に就いた正紀。決意も新たに藩内の改革を推し進めるべく、人事に着手しますが、能力を重視する方針を打ち出したことで、その処遇を巡って不満を持つ者が出て、思わぬ軋轢が生じてきました。
人心掌握の難しさに直面した正紀は、難局を乗り切ることができるのでしょうか。
芝村凉也さんの『北の御番所 反骨日録【六】 冬の縁談』
かどわかしの一件の後、屋敷に籠もって姿を見せなくなった隣家の娘・茜。案じる裄沢広二郎の耳に、茜の縁談の噂が飛び込んできました。その相手は、過去に二度も離縁している南町の中年同心だった。そんな中、八丁堀の屋敷の門前に立ち裄沢の帰りを待つ若侍の姿が……。
道理に合わなければ上役にも臆せず物申す、やさぐれ同心の奮闘と奉行所内の人間模様を描く、今、注目の奉行所小説第6弾。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし
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