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文庫●2022年7月中旬の新刊

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時代小説●文庫新刊情報|2022年7月中旬の新刊(11日→20日)

2022年7月11日から7月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
新刊情報リストを見る

祥伝社文庫
藤原緋沙子さんの『永代橋 隅田川御用日記(ニ)』
縁切寺慶光寺の御用宿「橘屋」に、上方から出てきた酒問屋の内儀が駆け込んできました。その直後、橘屋の主・塙十四郎は、永代寺門前町で絡まれていた若い女を救うことになりました……。表題作など、不幸な女たちを駆けこみ宿の主塙十四郎と女将お登勢の優しさが救う「隅田川御用帳」を継ぐ新シリーズ第2弾。

双葉文庫
千野隆司さんの『おれは一万石(21)-世継の壁』
藩主正国、倒れる──。一命は取り留めたものの、二度も心の臓の発作に襲われた正国は隠居を決意、高岡藩井上家では藩主交代の運びとなりました。
藩主就任が間近に迫るなか、正紀は親友で北町奉行所高積見廻り与力の山野辺に請われ、干鰯〆粕魚油問屋を襲った盗賊の探索に協力することになりました。シリーズ、刮目の第21弾。

井原忠政さんの『三河雑兵心得(9)-上田合戦仁義』
茂兵衛は、家康の次男・於義丸を大坂まで送り届けるという損な役目まで命じられてしまいました。一方、沼田領の帰属をめぐって揉めに揉め、ついに真田昌幸が徳川に反旗を翻しました。
小牧長久手戦で秀吉を破ったことで自信満々な徳川勢は、過信から真田への侮りを隠せません。蔓延する気の緩みに、茂兵衛は危機感を募らせますが……。戦国足軽出世物語の第9弾。

馳月基矢さんの『拙者、妹がおりまして(6)』
定町廻り同心の岡本達之進が処分を下した火牛党は壊滅の憂き目に遭い、残党らは当然恨みをもっています。身内であるはずの、奉行所内にも……。
岡本に悪計が忍び寄ります。窮地に勇実と龍治の助太刀は間に合うのでしょうか。
若い男女の情が交錯し、ますますもって目が離せない江戸の群像小説第6弾。

時代小説文庫
今村翔吾さんの『風待ちの四傑 くらまし屋稼業』は発売日が8月9日に変更になりました。

あさのあつこさんの『えにし屋春秋』
浅草の油屋・利根屋の娘お玉に、本所髄一の大店の主人との縁談が持ち上がりました。しかし見合いの前日、お玉は置手紙を残して姿を消し、利根屋の体面と命運を賭して身代わりとなったのは、奉公人のおまい。
当日、〈えにし屋〉を名乗る謎めいた女の元で、おまいは美しく着飾らせてもらい見合いの席に臨みます。
縁を商いとする者と頼る者の光と影に、心揺さぶられる時代ミステリー、シリーズ第1作。

篠綾子さんの『雛あられ 木挽町芝居茶屋事件帖』
小体だが、気の利いた旬の料理に、店主・喜八とその兄弟分・弥助の色男ぶりで人気の芝居茶屋かささぎ。ある日店に、眼鏡をかけた上方言葉の客がやってきました。
風変わりなその男は、常連の娘・おあさの父にして狂言作者の東儀左衛門で、男前の喜八と弥助に台帳(台本)を書く手伝いとして、せりふ読みや立ち回りをしてほしいのだと言い出します。
またひと騒動の予感、シリーズ第2幕。

講談社文庫
木下昌輝さんの『つわもの』
戦国六大合戦(桶狭間の戦い、川中島合戦、本能寺の変、賤ヶ岳の戦い、関ヶ原の戦い、大坂の陣)を舞台に、戦いに懸けた武将のたちの神髄を活写した短編集。

乃南アサさんの『チーム・オベリベリ (上・下)』
約140年前、宣教師たちが開いた横浜の女学校で学んだカネは、北海道十勝の原野へ渡りました
オベリベリ――和人たちによって「帯広」とされた新天地で、明治の先進教育を受けた彼女は、いかに生き抜こうとしたのでしょうか。
開拓に身を投じた実在の若者たちを描いた長編リアル・フィクション。

矢野隆さんの『戦百景 川中島の戦い』
有名な合戦を活写する「戦百景」シリーズの第4弾は、「川中島の戦い」。
父・信虎を追放して甲斐国主となった武田晴信(のちの信玄)は信濃への侵攻を繰り返します。晴信は次々に信濃の国人衆を従えていくが、北信濃の村上義清が立ちはだかるります。しかし、武田軍の圧力に抗しきれず、義清は越後の実質的支配者・長尾景虎(のちの上杉謙信)を頼ります。景虎は義清ら国人の要請に応え北信濃に進出し武田軍と対決しました。天文22年(1553年)の第一次川中島の戦いです。

上田秀人さんの『戦端 武商繚乱記(一)』
大坂・東町奉行所の同心、山中小鹿は、上役の筆頭与力のわけありの娘を娶ったにもかかわらず、裏切られてしまいました。妻の不貞を許せなかった小鹿は、鬱憤をはらそうと大坂の遊郭に足を向けたものの、なぜか客引きをされません。理由は、豪商淀屋が「総揚げ」ですべての見世を貸し切っていたからでした。
一介の同心・小鹿は、商魂たくましい上方の豪商と関わっていく、新機軸の文庫書き下ろし時代小説、開幕。

集英社文庫
佐藤賢一さんの『ナポレオン 2 野望篇』
イタリア遠征でオーストリア軍との戦いに歴史的な勝利を収めたナポレオン。次に向かったのは、古代文明の地・エジプト。イギリスと、その植民地インドとの連絡を断つために、大軍を差し向けました。華々しい勝利と手痛い敗北を繰り返す中で、彼は、イギリスやロシアをはじめとする諸外国が対フランス大同盟を結成し、フランス本国が危機に瀕していることを知りました。激動の第2巻。

泉ゆたか さんの『恋ごろも お江戸縁切り帖』
江戸で未知の病が大流行し、糸も縁切り屋の傍ら、お救い小屋の手伝いをすることになりました。糸の恋のはじまりを感じさせるシリーズ第3弾。

!おすすめ度
:読みたい/入手したい
:新装版/復刊
:気になる/チェックしたい
:文庫書き下ろし

●7月11日発売 筑摩書房・ちくま学芸文庫
『インド大反乱一八五七年』 長崎暢子 『インド大反乱一八五七年』
●7月13日発売 光文社・光文社文庫
『枕絵 吉原裏同心(7) 決定版』 佐伯泰英 『枕絵 吉原裏同心(7) 決定版』
『炎上 吉原裏同心(8) 決定版』 佐伯泰英 『炎上 吉原裏同心(8) 決定版』
『神隠し 隠密船頭(九)』 稲葉稔 『神隠し 隠密船頭(九)』
『門出の陽射し 父子十手捕物日記』 鈴木英治 『門出の陽射し 父子十手捕物日記』
『桜子姫 決定版 牙小次郎無頼剣(ニ)』 和久田正明 『桜子姫 決定版 牙小次郎無頼剣(ニ)』
●7月13日発売 祥伝社・祥伝社文庫
『永代橋 隅田川御用日記(ニ)』 藤原緋沙子 『永代橋 隅田川御用日記(ニ)』
『約束の月(上) 風烈廻り与力・青柳剣一郎』 小杉健治 『約束の月(上) 風烈廻り与力・青柳剣一郎』
『約束の月(下) 風烈廻り与力・青柳剣一郎』 小杉健治 『約束の月(下) 風烈廻り与力・青柳剣一郎』
●7月14日発売 講談社・講談社学術文庫
『ペリー日本遠征随行記』 サミュエル・ウェルズ・ウィリアムズ/ 『ペリー日本遠征随行記』
『パリ万国博覧会 サン=シモンの鉄の夢』 鹿島茂 『パリ万国博覧会 サン=シモンの鉄の夢』
●7月14日発売 双葉社・双葉文庫
『後宮の男装妃、神剣を賜る』 佐々木禎子 『後宮の男装妃、神剣を賜る』
『後宮の花は偽りでいざなう』 天城智尋 『後宮の花は偽りでいざなう』
『はぐれ長屋の用心棒(53)-長屋の花を散らすな』 鳥羽亮 『はぐれ長屋の用心棒(53)-長屋の花を散らすな』
『おれは一万石(21)-世継の壁』
→記事:正国倒れる。藩主交代が迫るなか、正紀に世子失格の大ピンチ
千野隆司 『おれは一万石(21)-世継の壁』
『三河雑兵心得(9)-上田合戦仁義』
→記事:第一次上田合戦勃発。真田親子を前に、茂兵衛は死地に向かう
井原忠政 『三河雑兵心得(9)-上田合戦仁義』
『拙者、妹がおりまして(6)』
→記事:千紘への想いを確認。龍治に恋の好敵手現る!戸惑う兄・勇実
馳月基矢 『拙者、妹がおりまして(6)』
『若さま同心 徳川竜之助【十】-風神雷神〈新装版〉』 風野真知雄 『若さま同心 徳川竜之助【十】-風神雷神〈新装版〉』
『浪人若さま 新見左近 決定版【六】-日光身代わり旅』 佐々木裕一 『浪人若さま 新見左近 決定版【六】-日光身代わり旅』
●7月15日発売 KADOKAWA・富士見L文庫
『桜花京用心棒綺譚 花咲く都の冥中将』 八巻にのは 『桜花京用心棒綺譚 花咲く都の冥中将』
『あっぱれ!! わけあり夫婦の花火屋騒動記』
→記事:十五夜に天井から落ちてきた男と結婚。胸キュン江戸ラブコメ
しそたぬき 『あっぱれ!! わけあり夫婦の花火屋騒動記』
『紅霞後宮物語 第十四幕』 雪村花菜 『紅霞後宮物語 第十四幕』
●7月15日発売 アルファポリス・アルファポリス文庫
『大正銀座ウソつき推理録 文豪探偵・兎田谷朔と架空の事件簿』 芥生夢子 『大正銀座ウソつき推理録 文豪探偵・兎田谷朔と架空の事件簿』
『後宮の棘: 行き遅れ姫の嫁入り』 香月みまり 『後宮の棘: 行き遅れ姫の嫁入り』
●7月15日発売 角川春樹事務所・時代小説文庫
『えにし屋春秋』 あさのあつこ 『えにし屋春秋』
『雛あられ 木挽町芝居茶屋事件帖』 篠綾子 『雛あられ 木挽町芝居茶屋事件帖』
●7月15日発売 講談社・講談社文庫
『つわもの』 木下昌輝 『つわもの』
『野暮天 大江戸閻魔帳(七)』 藤井邦夫 『野暮天 大江戸閻魔帳(七)』
『チーム・オベリベリ (上)』 乃南アサ 『チーム・オベリベリ (上)』
『チーム・オベリベリ (下)』 乃南アサ 『チーム・オベリベリ (下)』
『戦百景 川中島の戦い』 矢野隆 『戦百景 川中島の戦い』
『戦端 武商繚乱記(一)』
→記事:「2022年7月中旬の新刊(文庫)」をアップ
→記事:嫌われ同心が矜持を懸け、豪商淀屋の金の力から武家を守れtd>

上田秀人 『戦端 武商繚乱記(一)』
●7月20日発売 集英社・集英社オレンジ文庫
『掌侍・大江コウ子の宮中事件簿 弐』 小田菜摘 『掌侍・大江コウ子の宮中事件簿 弐』
●7月20日発売 集英社・集英社文庫
『ナポレオン 2 野望篇』 佐藤賢一 『ナポレオン 2 野望篇』
『恋ごろも お江戸縁切り帖』 泉ゆたか 『恋ごろも お江戸縁切り帖』

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単行本★2022年7月の新刊
単行本★時代小説新刊情報|2022年7月の新刊(1日→末日)2022年7月1日から7月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを...