時代小説●文庫新刊情報|2021年3月下旬の新刊(21日→月末)
2021年3月21日から3月末日の間に文庫で出る時代小説の新刊情報です。
新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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PHP文芸文庫から、畠山健二さんの『本所おけら長屋(十六)』が出ます。
人情とお節介で名高い「おけら長屋」には、いつも騒動が花盛り。万造と松吉のお騒がせコンビが、は記憶をなくした老人を“貧乏神”に仕立て上げ、金儲けを目論む、「せいひん」など四篇を収録。
角川文庫の新刊では、『いのちを守る 医療時代小説傑作選』に注目しています。
文芸評論家の菊池仁さんが、江戸の医者たちの奮闘を描く医療時代小説をセレクションしています。とくに、現代小説のイメージが強い渡辺淳一さんの作品が気になります。
中公文庫から荒山徹さんの『神を統べる者(二)-覚醒ニルヴァーナ篇』が刊行されます。
倭国を脱出し、犠牲を払いながらも中国の陳国に到着した厩戸御子一行。しかし、その異能を見抜いた道教指導者九叔道士によって厩戸は拉致されてしまいます。三部作の第2巻。
新潮文庫から出る、野口卓さんの『からくり写楽 蔦屋重三郎、最後の賭け』も楽しみにしています。
写楽を売り出した板元・蔦屋重三郎が、周到に仕組んだ「写楽プロデュースの内幕」を描く、サスペンスあふれるエンタメ時代小説です。
坂井希久子さんの『さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや』は、人気人情料理小説シリーズの第10巻にして、最終巻となります。
只次郎とお妙は過去と今の苦難を乗り越え、幸せを掴むことはできるのでしょうか。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし
●3月24日発売 KADOKAWA・角川文庫 | |||||
♪ | 『高家表裏譚3 結盟』 | 上田秀人 | |||
『宮廷神官物語 十二』 | 榎田ユウリ | ||||
♪ | 『再興への道 身代わり若殿 葉月定光7』 | 佐々木裕一 | |||
♪ | 『はなの味ごよみ 涙の雪見汁』 | 高田在子 | |||
★ | 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 | 菊池仁編 | |||
●3月24日発売 KADOKAWA・角川ソフィア文庫 | |||||
『日本古典と感染症』 | ロバート-キャンベル | ||||
『朝鮮半島史』 | 姜在彦 | ||||
『保元物語・平治物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』 | 日下力編 | ||||
『聖地と日本人』 | 小松和彦 | ||||
●3月24日発売 PHP研究所・PHP文芸文庫 | |||||
★ | 『本所おけら長屋(十六)』 →記事:凶悪な“髪切り魔”を捕まえろ!おけら長屋の面々が大活躍 |
畠山健二 | |||
●3月24日発売 中央公論新社・中公文庫 | |||||
■ | 『新装版 マンガ日本の歴史11-室町幕府の衰退と応仁の乱』 | 石ノ森章太郎 | |||
■ | 『新装版 マンガ日本の歴史12-自立する戦国大名の台頭』 | 石ノ森章太郎 | |||
♪ | 『窓辺の風-宮城谷昌光 文学と半生』 | 宮城谷昌光 | |||
★ | 『神を統べる者(二)-覚醒ニルヴァーナ篇』 | 荒山徹 | |||
♪ | 『御蔵入改事件帳-世直し酒』 | 早見俊 | |||
●3月24日発売 潮書房光人新社・産経NF文庫 | |||||
『戦国武将の選択』 | 本郷和人 | ||||
●3月25日発売 扶桑社・扶桑社文庫 | |||||
『最強の日本史100 世界史に燦然と輝く日本の価値』 | 八幡和郎 | ||||
●3月26日発売 二見書房・二見時代小説文庫 | |||||
♪ | 『幕臣の監察 本丸 目付部屋8』 | 藤木桂 | |||
♪ | 『偽りの貌 古来稀なる大目付2』 | 藤水名子 | |||
♪ | 『猫化け騒動 目利き芳斎 事件帖3』 | 井伊和継 | |||
●3月27日発売 新潮社・新潮文庫 | |||||
★ | 『からくり写楽 蔦屋重三郎、最後の賭け』 →記事:写楽の正体は?蔦重、大仕掛けでお上に一泡吹かせてやるッ |
野口卓 | |||
●3月30日発売 角川春樹事務所・時代小説文庫 | |||||
★ | 『さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや』 →記事:「2021年3月下旬の新刊(文庫)」をアップ →記事:新キャラ登場、黒幕と対決、そして大団円へ。シリーズ最終巻 |
坂井希久子 |
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