時代小説●文庫新刊情報|2020年11月下旬の新刊(21日→月末)
2020年11月21日から11月末日の間に文庫で出る時代小説の新刊情報です。
新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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角川文庫の新刊に注目しています。
文芸評論家・末國善己さんのセレクションによる、短編時代小説選集、『商売繁盛 時代小説アンソロジー』。
江戸の“お店”をテーマに、宮部みゆきさん、朝井まかてさん、梶よう子さん、西條奈加さん、畠中恵さんという、時代小説の名手の競演が楽しめます。
稲葉稔さんの『大河の剣(二)』。
名主の息子として生まれながらも、江戸で日本一の剣士を目指す山本大河は、千葉道場で頭角を現してきました。初めての他流試合の相手は……。新シリーズ第二弾。
伊東潤さんの『西郷の首』。
西郷の首を発見した軍人と、大久保利通暗殺の実行犯。激動の時代を生き抜いたふたりの武士の友情、そして生き様。「明治維新」に隠されたドラマを描きます。
中公文庫の新刊では、上田秀人さんの『翻弄-盛親と秀忠』が楽しみです。
四国全土を席巻した偉大な父・元親に愛され、家督を継いだ長宗我部盛親。天下の実権を握る家康を父に持つ徳川秀忠。二人はともに関ヶ原の戦いで戦功を上げられず屈辱を味わった。それから十余年……。
二見時代小説文庫から、藤水名子さんの『古来稀なる大目付 まむしの末裔1』が出ます。
松波家は斎藤道三の家系ともいわれており、当主の三郎兵衛正春は、町奉行から大目付に任じられました。松波正春は、大岡忠相の後に南町奉行に就いた実在の人物だそうです。気になるシリーズの始まりです。
井伊和継さんの『物乞い殿様 目利き芳斎 事件帖2』は、江戸のホームズこと、目利き芳斎シリーズの第2弾です。
物乞いの「親孝行」が刺殺され、御用聞きから下手人探しを手伝わされた芳斎だが……。ホームズネタにクスりとさせられます。
新潮文庫から、畠中恵さんの『むすびつき』が刊行されます。
祝・しゃばけ20周年! 若だんなは、前世でどんな人だった? 貧乏神の金次との宿命、鈴彦姫の推理など、人と妖との絆が胸に沁みる、シリーズ第17弾です。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし
●11月21日発売 KADOKAWA・角川文庫 | |||||
♪ | 『はなの味ごよみ 勇気ひとつ』 | 高田在子 | |||
★ | 『商売繁盛 時代小説アンソロジー』 | 朝井まかて、梶よう子、他 | |||
★ | 『大河の剣(二)』 | 稲葉稔 | |||
★ | 『西郷の首』 →記事:「2020年11月下旬の新刊(文庫)」をアップ →記事:西郷と大久保の最期に関わった、二人の加賀藩士の明治維新 |
伊東潤 | |||
●11月21日発売 KADOKAWA・角川ソフィア文庫 | |||||
『日本人のための第一次世界大戦史』 | 板谷敏彦 | ||||
『古事談 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』 | 源顕兼著、倉本 一宏編 | ||||
『日本文学の古典50選』 | 久保田淳 | ||||
●11月24日発売 潮書房光人新社・産経NF文庫 | |||||
『皇位継承でたどる天皇陵』 | 渡部裕明 | ||||
『日本陸海軍 将軍提督事典 西郷隆盛から井上成美まで』 | 楳本捨三 | ||||
●11月25日発売 中央公論新社・中公文庫 | |||||
★ | 『翻弄-盛親と秀忠』 | 上田秀人 | |||
■ | 『新装版-奇貨居くべし(二)-火雲篇』 | 宮城谷昌光 | |||
●11月26日発売 二見書房・二見時代小説文庫 | |||||
★ | 『古来稀なる大目付 まむしの末裔1』 →記事:斎藤道三の末裔、町奉行から大目付に転身し大名の不正を暴く |
藤水名子 | |||
★ | 『物乞い殿様 目利き芳斎 事件帖2』 | 井伊和継 | |||
『妖刀 狐火 怪盗 黒猫2』 | 和久田 正明 | ||||
●11月30日発売 新潮社・新潮文庫 | |||||
★ | 『むすびつき』 | 畠中恵 |
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