時代小説●文庫新刊情報|2020年11月上旬の新刊(1日→10日)
2020年11月1日から11月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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PHP文芸文庫の新刊に注目しています。
澤田瞳子さんの『火定(かじょう)』。
天平時代の天然痘によるパンデミックを舞台に人間の業を描いた傑作。「ウイズ・コロナ」の時代に、読んでおきたい時代小説の一つです。
三好昌子(みよしあきこ)さんの『鬼呼(おによび)の庭 お紗代夢幻草紙』。
京の庭師の娘、お紗代が、怨念やあやかしなどが引き起こす、庭に関わる不思議な事件を解決する、文庫書き下ろし新シリーズ。
小学館文庫からは、植松三十里さんの『かちがらす 幕末の肥前佐賀』が刊行されます。
〈日本を外国列強の属国にしない〉という思いで、西洋流の軍事力を増強し、明治維新の礎を作った佐賀藩主・鍋島直正を描いた長編小説です。
文春文庫の新刊は、今月も楽しみがいっぱいです。
千野隆司さんの『出世商人(二)』。
多額の借財を遺して急逝した父の店を守る為、新薬の販売に奔走する文吉。しかし、商売敵からの悪辣な妨害が……。
続きが読みたくなります。
皆川博子さんの『U(ウー)』。
第一次世界大戦中の独軍と一七世紀初頭のオスマン帝国。戦争に翻弄される三人の少年、ヤーノシュ、シュテファン、ミハイは、時空を超えて巡り合います。「幻想小説の女王」の世界を堪能したいです。
月村了衛さんの『コルトM1847羽衣』。
女渡世人の羽衣お炎は、天下無双の新式コルトを手に佐渡へと渡りました。
『コルトM1851残月』に続く、江戸暗黒街小説第2弾です。
光文社文庫から、岡本さとるさんの『鉄の絆 若鷹武芸帖』が出ます。
「日光奉行所の武芸について検分して参れ」、公儀武芸帖編纂所頭取の新宮鷹之介に、将軍家斉から、新しい命が下されました。
今回は、どんな武芸が登場するのか、ワクワクします。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし
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