文庫●2020年9月上旬の新刊

時代小説●文庫新刊情報｜2020年9月上旬の新刊（1日→10日）

2020年9月1日から9月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
→新刊情報リストを見る

文春文庫から出る、中路啓太さんの『ゴー・ホーム・クイックリー』に注目しています。

著者は、江戸や戦国を舞台にした歴史時代小説で活躍されてきましたが、最近、昭和史を描くことに力を入れているように思われます。
本書は、終戦後の日本政府とGHQとの言葉を巡る攻防を描く、「日本国憲法」誕生の物語です。

遠藤展子さんの『藤沢周平遺された手帳』。
藤沢周平さんの没後20年の年に、愛娘の展子さんが遺された手帳・大学ノートを読み解き、知られざる父の姿を綴ったもので、藤沢周平研究の一次資料として必見です。

幻冬舎時代小説文庫からは、安部龍太郎さんの『家康〈三〉長篠の戦い』が出ます。

三方ヶ原での大敗後、家康のもとに信玄死去の情報が舞い込みました。決戦の場を長篠に定め、周到な計画を立て、宿敵武田を誘い込みます。家康大河小説第3弾。

！おすすめ度
★：読みたい／入手したい
■：新装版／復刊
♪ ：気になる／チェックしたい
◎：文庫書き下ろし

●9月2日発売　文藝春秋・文春文庫
■	『一矢ノ秋居眠り磐音(三十七)決定版』	佐伯泰英
■	『東雲ノ空居眠り磐音(三十八)決定版』	佐伯泰英
♪	『烏百花蛍の章』	阿部智里
♪	『八丁堀「鬼彦組」激闘編斬鬼たち』	鳥羽亮
★	『藤沢周平遺された手帳』 →記事：小説を書き続け直木賞受賞へ、藤沢周平になるまでの足跡 →記事：妻の死、絶望のなかで生まれた、藤沢周平作品が読みたい	遠藤展子
★	『ゴー・ホーム・クイックリー』 →記事：「2020年9月上旬の新刊（文庫）」をアップ →記事：日本政府とＧＨＱの息詰まる攻防、日本国憲法の誕生秘話	中路啓太
●9月4日発売　ポプラ社・ポプラ文庫
♪	『失せ物屋お百首なしの怪』	廣嶋玲子
	『うちのにゃんこは妖怪です: あやかし拝み屋と江戸の鬼』	高橋由太
●9月4日発売　徳間書店・徳間文庫
	『地獄の清掃人』	和久田正明
♪	『別子太平記上愛媛新居浜別子銅山物語』	井川香四郎
♪	『別子太平記上愛媛新居浜別子銅山物語』	井川香四郎
●9月8日発売　小学館・小学館文庫
♪	『若殿八方破れ (一)』	鈴木英治
♪	『大正野球娘。2: 土と埃にまみれます (2)』	神楽坂淳
●9月8日発売　河出書房新社・河出文庫
■	『異聞浪人記』	滝口康彦
●9月9日発売　幻冬舎・幻冬舎時代小説文庫
★	『家康〈三〉長篠の戦い』	安部龍太郎
●9月9日発売　光文社・光文社文庫
■	『地の業火決定版勘定吟味役異聞(五)』	上田秀人
♪	『冥府からの刺客日暮左近事件帖』	藤井邦夫
♪	『一輪の花父子十手捕物日記』	鈴木英治
♪	『夢屋台なみだ通り』	倉阪鬼一郎
♪	『天は長く御家人風来抄』	六道慧
●9月9日発売　双葉社・双葉文庫
♪	『平安謎解き歌ごよみ在原業平と小野小町』	遠藤遼
■	『照れ降れ長屋風聞帖〈九〉-雪見舟〈新装版〉』	坂岡真
♪	『荒海を渡る鉄の舟』	鳥羽亮
●9月9日発売　コスミック出版・コスミック・時代文庫
■	『戦国最終決戦異戦大坂の陣【四】』	中里融司
	『蜜濡れ人形師』	睦月影郎
	『おたすけ町医者恋情剣 (上巻)』	山手樹一郎
	『おたすけ町医者恋情剣 (下巻)』	山手樹一郎