時代小説●文庫新刊情報|2020年8月上旬の新刊(1日→10日)
2020年8月1日から8月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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小学館文庫から出る、上田秀人さんの『勘定侍 柳生真剣勝負〈二〉 始動』が楽しみです。
大坂一と言われる唐物問屋淡海屋七右衛門の孫である一夜は、柳生宗矩の隠し子。宗矩は、剣で鳴らすが算盤に弱い柳生家で、一夜に勘定方を任せようという腹積もりです。
文春文庫も、楽しみな新刊が並びます。
百田尚樹さんの『幻庵 上・中・下』は、文化文政から幕末にかけて当時の碁打ちたちを恐れさせた一代の風雲児「幻庵因碩」(げんなんいんせき)の波瀾の生涯を描いた長編歴史時代小説です。
酒見賢一さんの『泣き虫弱虫諸葛孔明 第伍部』は、酒見版『三国志』の完結編です。「出師の表」を劉禅に報じ、魏を倒すため北伐を決意します。
伊東潤さんの『悪左府の女』は、保元の乱へと転がる時代をダイナミックに描く、ピカレスク平安時代小説です。「悪左府(あくさふ)」とは藤原頼長のこと。
実業之日本社文庫の新刊にも大注目です。
青柳碧人さんの『彩菊あやかし算法帖 からくり寺の怪』は、妖怪が起こす事件を算法で解決する、新感覚時代×数学ミステリーです。
中島要さんの『御徒の女』は、波乱の幕末を生きた、下級武士の娘の人生を描いた痛快人情小説です。
双葉文庫からは、7月に続き、2カ月連続刊行となる、千野隆司さんの『おれは一万石(14)-商武の絆』。
遂に、松平定信は棄捐令(徳政令)を発令しました。高岡藩にも大きな影響が……。
幻冬舎時代小説文庫、安部龍太郎さんの『家康(二) 三方ヶ原の戦い』が刊行します。
東の巨人・武田信玄に対決を挑む家康。若き家康の葛藤と成長を描いた大河シリーズ第二弾です。
光文社文庫の岩井三四二さんの『家康の遠き道』も気になります。
齢七十に迫りなお精力的に政治に関わり、いくさ場にも出征する、家康の晩年を描く長編小説。
時代小説文庫から、知野みさきさんの『妻紅 神田職人えにし譚(2)』が出ます。
縫箔師の咲をヒロインとする人情時代小説第二巻は、待望の書き下ろしです。
ハヤカワ時代小説文庫から、稲葉博一さんの『悪魔道人 影がゆく2』が出ます。
服部党の忍びが次々と殺されている。正体不明の殺戮者を狩るために、伊賀流柘植派の伝説の使い手、老忍・源三が挑む、忍者冒険小説第2弾。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし
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