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2020年1月の新刊 上

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時代小説 文庫新刊情報

2020年1月の新刊 上(1日→10日)
更新日:2020/01/11

2020年1月1日から1月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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文春文庫から、佐伯泰英さんの『初午祝言 新・居眠り磐音』が刊行されます。

「初午」なので二月のことで少し後の時期が描かれていますが、新年早々に「居眠り磐音」の新作を読むことができると、この一年も時代小説三昧になりそうでありがたいことです。
作品は、磐音の友、品川柳次郎がお有との祝言を迎える表題作をはじめ、南町奉行所の名物与力・笹塚孫一や刀剣の研ぎ師・鵜飼百助など、磐音をめぐる人々の運命の一日を描いた五編からなる短編集です。

2019年に逝去された佐藤雅美さんの『怪盗 桐山の藤兵衛の正体 八州廻り桑山十兵衛』も文庫で刊行されます。
消息を絶っていた盗賊「桐山の藤兵衛一味」が再び動き始めたのは何故か、幕府の広大な「牧」(放牧地)に目を付けた十兵衛の捜査が始まります。シリーズ第10弾です。

光文社文庫の新刊も注目です。

上田秀人さんの『急報: 聡四郎巡検譚(五)』
将軍吉宗の命で、京から大坂へと移動した道中奉行副役の水城聡四郎。しかし、聡四郎が不在の江戸の水城家が何者かに襲われます。

谷津矢車さんの『信長様はもういない』。(単行本『信長さまはもういない』を改題)
あの信長様が何者かに討たれたという。困惑する織田信長の乳兄弟でもある武将・池田恒興は、信長が戦や政の際に思い感じたことを書き記していた“秘伝書”を頼りに、信長亡き世を生き抜いていけるのでしょうか。

PHP文芸文庫の新刊も充実しています。

『まんぷく 〈料理〉時代小説傑作選』
宮部みゆきさん、畠中恵さん、坂井希久子さん、青木祐子さん、中島久枝さん、梶よう子さんといった、当代を代表する実力派女性作家たちが、江戸の料理小説で共演します。

荒山徹さんの『白村江(はくそんこう)』
東アジアを舞台に、大化の改新、朝鮮半島の動乱、そして白村江の戦いへと連なる歴史を圧倒的なスケールで描いた長編小説です。

秋山香乃さんの『龍が哭く 河井継之助』
司馬遼太郎さんの『峠』とは別の視点から描かれる、幕末の長岡藩家老、河井継之助に惹かれます。

祥伝社文庫からは、尾崎章さんの『伊勢の風 替え玉屋 慎三』が出ます。
巧みな化粧で人を他人そっくりに仕立て上げ、機知と騙りで悪を退治する「替え玉屋」の第2作です。

創刊第3弾となる、ハヤカワ時代ミステリ文庫も楽しみです。

誉田龍一さんの『よろず屋お市 深川事件帖2 親子の情』
育ての親の万七の後を継ぎ、よろず仕事を請け負うお市は、行方捜しをこなすうち、やがて自身の過去の事件に行きつくことになります。

新美健さんの『六莫迦記 これが本所の穀潰し』
小普請組の葛木家の六ツ子は、大莫迦者ばかり――戯作莫迦、傾奇莫迦、撃剣莫迦、葉隠莫迦、守銭奴莫迦、町人かぶれ莫迦。そんな様子みかねた父は、最もましな者に家督を継がせ、それ以外の五人は座敷牢に入れると宣言。六ツ子たちは醜い争いをはじめます。
スラプスティックな時代小説の誕生です。

!おすすめ度
:読みたい/入手したい
:新装版/復刊
:気になる/チェックしたい
:文庫書き下ろし

●1月4日発売 文藝春秋・文春文庫
『荒海ノ津 居眠り磐音(二十二)決定版』 佐伯泰英 『荒海ノ津 居眠り磐音(二十二)決定版』
『万両ノ雪 居眠り磐音(二十三)決定版』 佐伯泰英 『万両ノ雪 居眠り磐音(二十三)決定版』
『孟夏の太陽』 宮城谷昌光 『孟夏の太陽』
『怪盗 桐山の藤兵衛の正体 八州廻り桑山十兵衛』 佐藤雅美 『怪盗 桐山の藤兵衛の正体 八州廻り桑山十兵衛』
『初午祝言 新・居眠り磐音』 佐伯泰英 『初午祝言 新・居眠り磐音』
●1月7日発売 朝日新聞出版・朝日文庫
『お隠れ将軍 (二) 鬼供養』 吉田雄亮 『お隠れ将軍 (二) 鬼供養』
●1月7日発売 河出書房新社・河出文庫
『古代オリンピック 全裸の祭典』 トニー・ペロテット・著、矢羽野薫・翻訳 『古代オリンピック 全裸の祭典』
●1月7日発売 小学館・小学館文庫
『死ぬがよく候〈四〉 風』 坂岡真 『死ぬがよく候〈四〉 風』
●1月7日発売 河出書房新社・河出文庫
『山峡奇談』 志村有弘・編訳 『山峡奇談』
●1月8日発売 光文社・光文社知恵の森文庫
『日本人なら知っておきたい道元と曹洞宗』 山折哲雄・監修 『日本人なら知っておきたい道元と曹洞宗』
●1月8日発売 光文社・光文社文庫
『夢の帆は永遠に: 南蛮おたね夢料理(十)』 倉阪鬼一郎 『夢の帆は永遠に: 南蛮おたね夢料理(十)』
『急報: 聡四郎巡検譚(五)』 上田秀人 『急報: 聡四郎巡検譚(五)』
『信長様はもういない』 谷津矢車 『信長様はもういない』
『月の牙 決定版: 八丁堀つむじ風』 和久田正明 『月の牙 決定版: 八丁堀つむじ風』
●1月10日発売 PHP研究所・PHP文芸文庫
『まんぷく 〈料理〉時代小説傑作選』 宮部みゆき、畠中恵、坂井希久子、青木祐子、その他 『まんぷく 〈料理〉時代小説傑作選』
『白村江』 荒山徹 『白村江』
『龍が哭く 河井継之助』 秋山香乃 『龍が哭く 河井継之助』
●1月10日発売 祥伝社・祥伝社文庫
『風よ哭け 橋廻り同心・平七郎控』 藤原緋沙子 『風よ哭け 橋廻り同心・平七郎控』
『伊勢の風 替え玉屋 慎三』 尾崎章 『伊勢の風 替え玉屋 慎三』
『咲かずの梅 風烈廻り与力・青柳剣一郎』 小杉健治 『咲かずの梅 風烈廻り与力・青柳剣一郎』
●1月10日発売 青春出版社・青春文庫
『図説 裏を知るとよくわかる! 日本の昔話』 徳田和夫・監修 『図説 裏を知るとよくわかる! 日本の昔話』
●1月10日発売 早川書房・ハヤカワ時代ミステリ文庫
『六莫迦記 これが本所の穀潰し』 新美健 『六莫迦記 これが本所の穀潰し』
『よろず屋お市 深川事件帖2 親子の情』 誉田龍一 『よろず屋お市 深川事件帖2 親子の情』
●1月10日発売 コスミック出版・コスミック・時代文庫
『無敵の殿様: 無敵 対 最強 (第9巻)』 早見俊
『新装版 同心亀無剣之介: 消えた女 (第2巻)』 風野真知雄
『あやかし淫秘帖: 淫香小町 (第4巻)』 睦月影郎
『身がわり若さま (上)』 山手樹一郎
『身がわり若さま (下)』 山手樹一郎

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