文庫●2019年11月中旬の新刊の新刊

時代小説●文庫新刊情報｜2019年11月中旬の新刊（11日→20日）

2019年11月11日から11月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
→新刊情報リストを見る

コスミック・時代文庫から、誉田龍一さんの『天下を駆ける菊と葵の拝領剣』が出ます。
浪人者・一色彪馬は、将軍・家斉より名門である一色家の再興し新しい高家として徳川を支えてほしいと葵の御紋入りの短刀を授けられます……。楽しみな新シリーズの登場です。

光文社文庫では、岡本さとるさんの『さらば黒き武士』に注目していまです。
宣教師ヴァリニャーニから織田信長に献上されて信長に仕えた黒人・弥助を描いた表題作はじめ、四編を収録した短編集。

双葉文庫からは、風野真知雄さんの『わるじい慈剣帖(一)-いまいくぞ』が刊行されます。

可愛い孫の桃子を背負って隠居のじいじ・愛坂桃太郎が悪を斬る、大人気シリーズが復活しました。

祥伝社文庫から出る、樋口有介さんの『変わり朝顔船宿たき川捕り物暦』は、待望の一冊です。

2007年8月にちくま文庫より刊行された『船宿たき川捕物暦』を改稿修正して改題したものです。ミステリーや青春小説で活躍されている著者初の時代小説で、復刊を期待していました。

講談社文庫の新刊も楽しみです。

山田正紀さんの『大江戸ミッション・インポッシブル顔役を消せ』は、天保の江戸を舞台に華麗な殺し合いが繰り広げられる時代活劇エンターテインメント。

諸田玲子さんの『森家の討ち入り』は、津山森家にゆかりの赤穂浪士・神崎与五郎、横川勘平、茅野和助の生き様と彼らを支えた女たちを描いた忠臣蔵小説です。

集英社文庫から刊行される新刊では、京極夏彦さんの『文庫版書楼弔堂炎昼』と小杉健治さんの『九代目長兵衛口入稼業』に注目しています。

前者は、一人の女学生と詩人の松岡國男（柳田國男）を中心に、田山花袋、平塚らいてう等の実在する多くの著名人が交わり、激動の明治時代を生きる人々の姿、文化模様を浮かび上がらせる。「書楼弔堂」シリーズ第2弾です。

後者は、江戸で人材派遣業を営む口入屋の九代目を継いだばかりの長兵衛の活躍を描く、文庫書き下ろし時代小説の新シリーズです。

！おすすめ度
★：読みたい／入手したい
■：新装版／復刊
♪ ：気になる／チェックしたい
◎：文庫書き下ろし

●11月11日発売　コスミック出版・コスミック・時代文庫
	『おとぼけ兵庫と姫将軍 (第2巻) 』	聖龍人
★	『天下を駆ける菊と葵の拝領剣』	誉田龍一
♪	『酔どれ副将軍徳川萬次郎』	麻倉一矢
♪	『剣豪医無双剣: 人情奉行の密命 (第4巻)』	早瀬詠一郎
●11月12日発売　光文社・光文社文庫
	『伝説の日本史第3巻戦国軍師列伝: 歴史をつくった陰の主役たち』	井沢元彦
★	『さらば黒き武士』	岡本さとる
♪	『赤い珊瑚玉: 日暮左近事件帖』	藤井邦夫
●11月13日発売　双葉社・双葉文庫
♪	『新・浪人若さま新見左近【四】-桜田の悪』	佐々木裕一
★	『わるじい慈剣帖(一)-いまいくぞ』	風野真知雄
■	『照れ降れ長屋風聞帖〈二〉-残情十日の菊＜新装版＞』	坂岡真
●11月13日発売　講談社・講談社学術文庫
	『中世の罪と罰』	網野善彦、石井進、笠松宏至、勝俣鎭夫
	『今昔物語集天竺篇全現代語訳』	国東文麿・訳
●11月13日発売　祥伝社・祥伝社文庫
★	『変わり朝顔船宿たき川捕り物暦』 →記事：落胤の若侍と目明しの娘の出会いは、幕府の闇を抉る捕物劇に	樋口有介
	『謹訳源氏物語十改訂新修』	林望
♪	『女の厄払い千住のおひろ花便り』 →記事：色街で儚い夢を追う女と男の背中をそっと押す、おひろの物語	稲田和浩
●11月14日発売　講談社・講談社文庫
♪	『八丁堀の忍(三) 遥かなる故郷』	倉阪鬼一郎
★	『大江戸ミッション・インポッシブル顔役を消せ』	山田正紀
★	『森家の討ち入り』	諸田玲子
●11月15日発売　角川春樹事務所・時代小説文庫
♪	『日雇い浪人生活録(八) 金の悪夢』	上田秀人
♪	『親父の十手を輝かせ　親子十手捕物帳（３）』	小杉健治
♪	『闇天狗剣客同心親子舟』	鳥羽亮
●11月17日発売　PHP研究所・PHP文芸文庫
♪	『文蔵2019．12』	「文蔵」編集部・編
●11月20日発売　集英社・集英社文庫
★	『文庫版書楼弔堂炎昼』	京極夏彦
	『暗夜鬼譚紫花玉響』	瀬川貴次
★	『九代目長兵衛口入稼業』	小杉健治
	『パリわずらい江戸わずらい』	浅田次郎