2019年9月の新刊 中

時代小説　文庫新刊情報

2019年9月の新刊　中（11日→20日）
更新日：2019/09/21

2019年9月11日から9月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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祥伝社文庫から、野口卓さんの『羽化　新・軍鶏侍』が刊行されます。
岩倉道場を継ぐ決意をした源太夫の実子幸司。しかし、幸司には悩みがあった。それは、偉大な剣客である父の秘剣「蹴殺し」を見ていないこと……。

花輪如一さんの『詐話師平賀源内』にも食指が動きます。
平賀源内の家の女中おさとが、母親の借金のせいで死んだ。金額に不審を抱いた源内が探りを入れると、庶民を食い物にする悪どもが暗躍していた…。

講談社文庫では、先日、訃報が流れた佐藤雅美さんの「物書同心居眠り紋蔵」シリーズの新刊『御奉行の頭の火照り物書同心居眠り紋蔵』が出ます。

荒崎一海さんの江戸情緒あふれる深川人情シリーズ『小名木川九頭竜覚山浮世綴(四)』も楽しみです。
学者にして門前仲町の用心棒九頭竜覚山は、花街で頼りにされ、酔いつぶれた侍や匕首をしのばせた破落戸どもを撃退し、鳶と川並のいざこざの仲裁にも入り、忙しい。

PHP文芸文庫の『文蔵2019．10』は、最新第七巻が発売されたばかりの「鯖猫長屋」特集！

幻冬舎時代小説文庫からは、上田秀人さんの『町奉行内与力奮闘記九破綻の音』が出ます。曲淵甲斐守に仕える内与力・城見亨が活躍するシリーズ第九弾です。

中公文庫の北方謙三さんの『魂の沃野（上・下）』は、加賀一向一揆を描く歴史巨編。これまで取り上げられることが少なかった、戦国時代の加賀に光を当てた作品。

集英社文庫では、野口卓さんの『やってみなきゃよろず相談屋繁盛記』と安部龍太郎さんの『婆娑羅太平記道誉と正成』をチェック。

前者は青春時代小説の第三弾。後者は佐々木道誉と楠木正成を主人公に太平記の時代を描いた作品。

！おすすめ度
★：読みたい／入手したい
■：読んだことがある／持っている
♪ ：気になる／チェックしたい
◎：文庫書き下ろし

●9月11日発売　光文社・知恵の森文庫
	『日本人なら知っておきたい親鸞と浄土真宗』	山折哲雄
●9月11日発売　光文社・光文社文庫
♪	『謹慎: 隠密船頭(三) 』	稲葉稔
♪	『獄門首: 居酒屋宗十郎剣風録』	鳥羽亮
♪	『野望の果て: 蛇足屋勢四郎(三)』	中村朋臣
♪	『隠密旗本本意にあらず』	福原俊彦
●9月11日発売　双葉社・双葉文庫
♪	『神田まないたお勝手帖(2)-花火がつお』	槇あおい
●9月12日発売　祥伝社・祥伝社文庫
★	『羽化　新・軍鶏侍』	野口卓
	『あられもなく　ふしだら長屋劣情記』	睦月影郎
	『謹訳　源氏物語九　改訂新修』	林望
★	『詐話師平賀源内』	花輪如一
●9月12日発売　大和書房・だいわ文庫
♪	『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 5 名月怪談』	平谷美樹
●9月12日発売　講談社・講談社学術文庫
	『歌舞伎十八番集』	河竹繁俊
	『平治物語全訳注』	谷口耕一, 小番達・翻訳
●9月12日発売　河出書房新社・KAWADE夢文庫
	『イギリスじつは血塗られた闇の歴史: 紳士の国の息をのむダークサイドとは』	歴史の謎を探る会・編集
●9月13日発売　講談社・講談社文庫
♪	『呉越春秋湖底の城八』	宮城谷昌光
★	『御奉行の頭の火照り物書同心居眠り紋蔵』	佐藤雅美
♪	『うちの旦那が甘ちゃんで 5』	神楽坂淳
★	『小名木川九頭竜覚山浮世綴(四)』	荒崎一海
●9月14日発売　角川春樹事務所・時代小説文庫
♪	『ふうふうつみれ鍋居酒屋ぜんや』	坂井希久子
♪	『悪夢の絆ゆめ姫事件帖』	和田はつ子
●9月14日発売　PHP研究所・PHP文芸文庫
★	『文蔵2019．10』	「文蔵」編集部・編集
●9月19日発売　幻冬舎・幻冬舎時代小説文庫
★	『町奉行内与力奮闘記九破綻の音』	上田秀人
●9月19日発売　中央公論新社・中公文庫
	『海軍応用戦術／海軍戦務』	秋山真之
★	『魂の沃野（上）』	北方謙三
★	『魂の沃野（下）』	北方謙三
	『古事記の研究』	折口信夫
	『ジャンヌ・ダルク』	ジュール・ミシュレ
●9月19日発売　岩波書店・岩波文庫
	『後拾遺和歌集』	久保田淳、平田喜信・校注
	『山県有朋: 明治日本の象徴』	岡義武
●9月20日発売　集英社・集英社文庫
★	『やってみなきゃよろず相談屋繁盛記』	野口卓
★	『婆娑羅太平記道誉と正成』	安部龍太郎