2019年4月の新刊 上

時代小説　文庫新刊情報

2019年4月の新刊　上（1日→10日）
更新日：2019/04/20

2019年4月1日から4月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
→新刊情報リストを見る

小学館文庫から、和田はつ子さんの『口中医桂助事件帖さくら坂の未来へ』と篠綾子さんの『絵草紙屋万葉堂揚げ雲雀』が刊行されます。

前者は、江戸の歯医者さん「口中医桂助事件帖」シリーズの完結編です。桂助、志保、鋼次らがどんな大団円を迎えられるのか、気になります。

後者は、瓦版（読売）の女性記者、およねの奮闘を描くシリーズ第3弾。およねらの店・万葉堂を手伝う駒三の素性も明らかに…。

文芸社文庫から出る、阿岐有任（あきありとう）さんの『籬の菊（まがきのきく）』は、文芸社の主催する歴史文芸賞最優秀賞受賞作。

乱れた世相の中、東宮御所には怪物・鵺が現れ、妊娠した中納言の君はやつれ果て、兵部も御所に「穢れ」を持ち込む。怪異に翻弄されながらも懸命に立ち向かう平安貴族たち。
文春文庫の新刊では、風野真知雄さんの『耳袋秘帖眠れない凶四郎(二)』に注目。

南町奉行・根岸肥前守の部下となる、不眠症に悩む定町回りの同心土久呂凶四郎を主人公とした新シリーズの第2弾です。不眠症に悩まされながらも夜専門の同心として夜な夜な町を巡回する凶四郎はどんな事件に遭遇するのか？

佐伯泰英さんの「居眠り磐音」シリーズも書き下ろし新作『武士の賦』に加えて、決定版の2作品、あわせて3タイトルが刊行されます。

双葉文庫の新刊も楽しみです。

木村忠啓（きむらちゅうけい）さんの『十返舎一九あすなろ道中事件帖(3)-新月の夜』は、戯作者を目指す重田貞一（のちの十返舎一九）を主人公にした、痛快捕物小説シリーズの第3弾です。

長辻象平（ながつじしょうへい）さんの『御納屋侍伝八郎奮迅録(2)-みずすまし』は、川田久保家の御納屋奉行をつとめる鮎貝伝八郎が幕府の陰謀に立ち向かうシリーズ第2弾です。

！おすすめ度
★：読みたい／入手したい
■：新装版／復刊
♪ ：気になる／チェックしたい
◎：文庫書き下ろし

●4月1日発売　コスミック出版・コスミック・時代文庫
	『同心部屋御用帳 3』	島田一男
	『艶お庭番尾張の蜜謀』	八神淳一
	『剣豪医無双剣天下びとの罠』	早瀬詠一郎
♪	『かみそり同心松平定信』	藤村与一郎
	『最強同心剣之介死を運ぶ女』	早見俊
●4月5日発売　徳間書店・徳間文庫
♪	『混沌　禁裏付雅帳（八）』	上田秀人
	『別れ旅: 松平蒼二郎無双剣（三）』	牧秀彦
♪	『鬼は徒花　問答無用』	稲葉稔
●4月5日発売　小学館・小学館文庫
★	『口中医桂助事件帖さくら坂の未来へ』	和田はつ子
★	『絵草紙屋万葉堂揚げ雲雀』	篠綾子
	『方丈記』	水木しげる
	『古事記（上）』	里中満智子
	『源氏物語 (上)』	花村えい子
●4月5日発売　実業之日本社・実業之日本社文庫
♪	『人情料理わん屋』	倉阪鬼一郎
♪	『剣客旗本春秋譚剣友とともに』	鳥羽亮
●4月5日発売　文芸社・文芸社文庫
★	『籬の菊』	阿岐有任
●4月9日発売　光文社・光文社知恵の森文庫
	『「国境」で読み解く日本史』	古川浩司・監修
●4月10日発売　文藝春秋・文春文庫
♪	『武士の賦居眠り磐音』	佐伯泰英
■	『雪華ノ里居眠り磐音(四)　決定版』	佐伯泰英
■	『龍天ノ門居眠り磐音(五)　決定版』	佐伯泰英
♪	『返討ち新・秋山久蔵御用控(四)』	藤井邦夫
★	『耳袋秘帖眠れない凶四郎(二)』	風野真知雄
	『月読自選作品集』	山岸凉子
●4月10日発売　文藝春秋・文春学藝ライブラリー
	『耳鼻削ぎの日本史』	清水克行
●4月10日発売　双葉社・双葉文庫
♪	『拝領刀の謎ー口入屋用心棒(44)』	鈴木英治
♪	『源九郎仇討ち始末-はぐれ長屋の用心棒(45)』	鳥羽亮
♪	『神田まないたお勝手帖(1)-白星にぎり』	槇あおい
★	『十返舎一九あすなろ道中事件帖(3)-新月の夜』	木村忠啓
★	『御納屋侍伝八郎奮迅録(2)-みずすまし』	長辻象平
●4月10日発売　筑摩書房・ちくま学芸文庫
	『大嘗祭』	真弓常忠