2019年2月の新刊 中

時代小説　文庫新刊情報

2019年2月の新刊　中（11日→20日）
更新日：2019/02/21

2019年2月11日から2月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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双葉文庫の新刊を楽しみにしています。

芝村凉也さんの『迷い熊阻む-長屋道場騒動記(3)』は、心優しき巨躯の剣士「迷い熊」こと、間野生馬が悪を討つ! 痛快人情活劇シリーズの第三巻です。

鳴神響一さん『伏魔-おいらん若君徳川竜之進(3)』も大好評シリーズの第三巻です。廓に匿われし尾張徳川家の御落胤、徳川竜之進が、”見返り柳剣”が浮き世の悪をしなやかに斬ります。

ハルキ文庫の新刊では、髙田郁さんの『あきない世傳金と銀(六) 本流篇』が刊行されます。大坂天満の呉服商「五鈴屋」は、江戸進出に向けて準備を進めている中で、六代目店主智蔵が病に倒れてしまいます。女房の幸は、智蔵との約束を果たすべく立ち上がった……。

周防柳（すおうやなぎ）さんの『蘇我の娘の古事記』は、壬甲の乱を舞台に、古代史最大の謎に挑む、ロマンあふれる長編小説です。

祥伝社文庫の新刊は強力なタイトルが並びました。

辻堂魁さんの『縁の川　風の市兵衛　弐』は、「市兵衛はそろばんを学んだ大坂へ」と文庫カバーの帯のキャッチフレーズに惹かれます。

梶よう子さんの『番付屋新次郎世直し綴り』は、著者初の文庫書き下ろしの新シリーズの誕生です。美人女形とうり二つの髪結い・新次郎が主人公。漫画家の紗久楽さわ（さくらさわ）さんの描く表紙装画もそそります。

講談社文庫では、鈴木英治さんの『大江戸監察医』が大いなる楽しみ。驚くべき医術、敵なしの喧嘩技、明かせぬ過去。時代小説最高の医師ヒーローの誕生です。

小松エメルさんの『総司の夢』は、胸がキュンキュンする、新感覚の新選組小説です。

熊谷達也の『浜の甚兵衛』は、三陸地震の後、東北の港町仙河海からはるか北の海に繰り出し強く生きた明治の男の覚悟と男気を描いた「仙河海サーガ」、最初の物語です。仙河海は、宮城県気仙沼市がモデルの三陸の架空の町のこと。

集英社文庫では、池寒魚（いけかんぎょ）さんの『赤心隠密絵師事件帖』が刊行されます。売れない絵師兼旅籠の用心棒を務めるかたわら、裏の顔は隠密という司誠之進が幕末の動乱の裏表を目の当たりにする時代小説シリーズ第三弾です。

！おすすめ度
★：読みたい／入手したい
■：読んだことがある／持っている
♪ ：気になる／チェックしたい
◎：文庫書き下ろし

●2月13日発売　双葉社・双葉文庫
♪	『隠居の初恋-新・知らぬが半兵衛手控帖(7)』	藤井邦夫
★	『迷い熊阻む-長屋道場騒動記(3)』	芝村凉也
♪	『猛犬、恋に落ちる-わんわん武士道(3)』	経塚丸雄
★	『伏魔-おいらん若君徳川竜之進(3)』	鳴神響一
●2月14日発売　角川春樹事務所・ハルキ文庫
★	『あきない世傳金と銀(六) 本流篇』	髙田郁
♪	『あったかけんちん汁居酒屋ぜんや』	坂井希久子
♪	『葉隠れの婿あっぱれ毬谷慎十郎(七) 』	坂岡真
★	『蘇我の娘の古事記』	周防柳
●2月14日発売　祥伝社・祥伝社文庫
★	『縁の川　風の市兵衛　弐』	辻堂魁
♪	『はないちもんめ　冬の人魚』	有馬美季子
♪	『喧嘩旗本勝小吉事件帖やっとおさらば座敷牢』	風野真知雄
★	『番付屋新次郎世直し綴り』	梶よう子
♪	『闇奉行　火焔の舟』	喜安幸夫
	『修羅の如く　斬り捨て御免』	工藤堅太郎
♪	『信長の軍師　巻の一立志編』	岩室忍
●2月14日発売　幻冬舎・幻冬舎文庫
♪	『武田勢京をめざして』	高野賢彦
●2月15日発売　講談社・講談社文庫
♪	『狙われた旗本　公家武者　信平（五）』	佐々木裕一
★	『大江戸監察医』	鈴木英治
♪	『金貸し権兵衛鶴亀横丁の風来坊』	鳥羽亮
★	『総司の夢』	小松エメル
♪	『加藤清正　豊臣家に捧げた生涯』	近衛龍春
■	『長門守の陰謀』	藤沢周平
★	『浜の甚兵衛』	熊谷達也
●2月16日発売　岩波書店・岩波文庫
	『明治政治史 (上)』	岡義武
●2月17日発売　PHP研究所・PHP文芸文庫
♪	『文蔵 2019.3』	「文蔵」編集部
●2月19日発売　河出書房新社・KAWADE夢文庫
	『日本史は、地政学で読み解くと面白い』	内藤博文
●2月20日発売　集英社・集英社文庫
★	『赤心隠密絵師事件帖』	池寒魚
♪	『天空の城竹田城最後の城主赤松広英』	奈波はるか