時代小説 文庫新刊情報
2018年11月の新刊 上(1日→10日)
更新日:2018/11/10
2018年11月1日から11月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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徳間文庫から、麻倉一矢さんの『家光の遺言: けんか中納言光圀』が刊行されます。
時代劇の影響から好々爺のイメージが強い水戸光圀ですが、若かりし頃は喧嘩っ早い傾奇者だったそう。
南海の龍と恐れられている紀州藩主徳川頼宜が、大軍勢を率いて江戸に攻めてくるという噂を耳にした、光圀は、幕府のためにひと肌脱ごうと決心するが……。
期待の新シリーズの開幕です。
小学館文庫からは、篠綾子さんの『絵草紙屋万葉堂 初春の雪』が出ます。
絵草紙屋万葉堂で瓦版の記者を目指す、さつきの活躍を描くシリーズ第2弾です。
PHP文芸文庫の新刊では、諸田玲子さんの『帰蝶(きちょう)』が楽しみです。
信長の正室・帰蝶(濃姫)は、残虐さをあらわにしていく夫に怯えながらも織田家の奥を束ねて織田家の要になっていきます。大胆な発想を交え、女の目線から信長の天下布武と本能寺の変を描き切った長編時代小説です。
★2018年11月6日追記
光文社文庫から、岡本さとるさんの『姫の一分: 若鷹武芸帖』が出ます。
薙刀を遣える女子を捜すよう、将軍徳川家斉から公儀武芸帖編纂所頭取・新宮鷹之介に命が下ります。苦難の末に薙刀を遣う女武芸者に辿り着いたところ、鷹之介が事件に巻き込まれ……。シリーズ第3弾です。
喜安幸夫さんの『消せぬ宿命: 大江戸木戸番始末(九)』は、木戸番の杢之助が活躍する人気シリーズ。
米沢町に越してきた経師の3人家族・生駒屋。何かを怖がり、外で遊ぼうとしない生駒屋の娘・菜実の口にした謎の言葉に導かれ、木戸番の杢之助は思いもかけない彼らの過去を知り……。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし
●11月1日発売 廣済堂出版・廣済堂文庫 | |||||
『妖華八犬伝 地の巻』 | 鳴海丈 | ||||
●11月1日発売 文芸社・文芸社文庫 | |||||
『バテレン忍者伝説 隠れキリシタン・金鍔次兵衛の生涯』 | 山村晃 | ||||
『赤穂浪士 勝田新左衛門の青春』 | 磯佳和 | ||||
『鬼薊』 | 濱昌宏 | ||||
●11月1日発売 文芸社・文芸社セレクション | |||||
『明治小田原庶民史・植田又兵衛の生涯』 | 上田謙二 | ||||
●11月2日発売 徳間書店・徳間文庫 | |||||
♪ | 『涙をふいて: 廻船料理なには屋』 | 倉阪鬼一郎 | |||
♪ | 『たぬき芸者: 大江戸落語百景』 | 風野真知雄 | |||
★ | 『家光の遺言: けんか中納言光圀』 | 麻倉一矢 | |||
●11月6日発売 小学館・小学館文庫 | |||||
★ | 『絵草紙屋万葉堂 初春の雪』 | 篠綾子 | |||
『ここ過ぎて 白秋と三人の妻』 | 瀬戸内寂聴 | ||||
●11月6日発売 光文社・知恵の森文庫 | |||||
『日本史は逆から学べ 近現代史集中講義』 | 河合敦 | ||||
『伝説の日本史 第1巻 神代・奈良・平安時代』 | 井沢元彦 | ||||
●11月7日発売 朝日新聞出版・朝日文庫 | |||||
♪ | 『道標 天文方・伊能忠敬 2』 | 小杉健治 | |||
●11月7日発売 河出書房新社・河出文庫 | |||||
『先生と僕 夏目漱石を囲む人々 青春篇』 | 香日ゆら | ||||
●11月8日発売 筑摩書房・ちくま学芸文庫 | |||||
『わたしの城下町: 天守閣から見える戦後の日本』 | 木下直之 | ||||
●11月8日発売 光文社・光文社文庫 | |||||
★ | 『姫の一分: 若鷹武芸帖』 | 岡本さとる | |||
★ | 『消せぬ宿命: 大江戸木戸番始末(九)』 | 喜安幸夫 | |||
『阿修羅の微笑: 日暮左近事件帖』 | 藤井邦夫 | ||||
♪ | 『蛇足屋勢四郎: 困りごと、骨折りいたす』 | 中村朋臣 | |||
●11月9日発売 文藝春秋・文春文庫 | |||||
『明智光秀』 | 早乙女貢 | ||||
●11月10日発売 PHP研究所・PHP文芸文庫 | |||||
★ | 『帰蝶(きちょう)』 | 諸田玲子 | |||
●11月10日発売 青春出版社・青春文庫 | |||||
『政治・経済・外交・文化 4つのテーマで読み直す日本史の顛末』 | 瀧音能之 |