時代小説 文庫新刊情報
2018年10月の新刊 上(1日→10日)
更新日:2018/10/10
2018年10月1日から10月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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今回注目しているのは、文春文庫の新刊です。
宇江佐真理さんの『竈河岸 髪結い伊三次捕物余話』は、シリーズ第14作の『竃河岸』(単行本版)に最後の3話を加えて文庫化したものです。いよいよシリーズ最終話ということで、涙腺を刺激されそうです。
『池波正太郎と七人の作家 蘇える鬼平犯科帳』は、逢坂剛さん、上田秀人さん、梶よう子さん、風野真知雄さん、門井慶喜さん、土橋章宏さん、諸田玲子さんの七人の作家による、競演が楽しいです。
『藤沢周平のこころ』は、没後二十年の2016年12月にムック本として刊行されたものの文庫化です。インタビュー記事・座談会等を追加して、さまざまな角度から藤沢周平作品の魅力を綴ります。
宝島社文庫からは、第15回『このミステリーがすごい!大賞』優秀賞受賞作の三好昌子さんの『縁見屋の娘』の第2弾、『京の縁結び 縁見屋と運命の子』が刊行されます。
朝日文庫の新刊では、小杉健治さんの『出奔 天文方・伊能忠敬』に注目。
全国を測量して回る伊能忠敬(三治郎)を主人公にした待望の新シリーズです。
伊東潤さんの『江戸を造った男』も必読の一冊。江戸の都市計画・日本大改造の総指揮者、河村瑞賢の波瀾万丈の生涯を描いています。
双葉文庫の新刊では、芝村凉也さんの『迷い熊衛る-長屋道場騒動記(2)』が楽しみです。
岡田秀文さんの『関ヶ原』は、秀吉の死後に豊臣家で起きた内部抗争を寧々の視点から描いた「寧々の関ヶ原」です。
長辻象平さんの『あめんぼう-御納屋侍 伝八郎奮迅録(1)』も見逃せません。傑作伝奇時代小説『半百の白刃』の著者による、書き下ろし時代小説です。
★2018/10/10追記
コスミック・時代文庫より、誉田龍一さんの『世直し将軍家治 旗本誅殺』が刊行されました。
八代将軍・吉宗に、「家治は余の真似をして、江戸の町に出るであろう」と将来を予見させた孫で十代将軍の家治を主人公とした痛快時代小説です。。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし