時代小説 文庫新刊情報
2018年6月の新刊 上(1日→10日)
更新日:2018/06/21
2018年6月1日から6月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
→新刊情報リストを見る
今月注目しているのが、文春文庫です。
青山文平さんの『つまをめとらば』と木下昌輝さんの『人魚ノ肉』が文庫化されます。
『つまをめとらば』は、「ひともうらやむ」「つゆかせぎ」「乳付」「ひと夏」「逢対」「つまをめとらば」の武家小説六篇を収録した短編集です。
『人魚ノ肉』は、坂本竜馬、芹沢鴨、近藤勇、土方歳三、沖田総司、斎藤一、岡田以蔵らが登場する、幕末京都を舞台にした奇想の時代小説です。
徳間文庫からは、月村了衛さんの『水戸黄門 天下の副編集長』が文庫となって登場します。
『国史』の遅々として進まぬ編修(編集)作業に業を煮やした光圀が、御自ら書物問屋のご隠居に身をやつし、直々に原稿の取り立ての旅に出るという、痛快時代エンターテインメントです。
風野真知雄さんの『猫見酒: 大江戸落語百景』は、2011年11月に朝日文庫からの刊行されたものの新装版です。
古典落語、オリジナル落語をベースとした江戸人情噺十篇、軽妙洒脱な筆致が楽しめます。
幻冬舎文庫からは、鳴神響一さんの『能舞台の赤光 多田文治郎推理帖』が出ます。『猿島六人殺し』に続く、時代ミステリ、「多田文治郎推理帖」シリーズの第二弾です。
★2018/06/10追記
コスミック・時代文庫から、誉田龍一さんの『世直し将軍家治 天下成敗組、見参!』が出ました。
十代将軍家治を主人公に、風来坊として城を出て、巨悪を成敗するという新シリーズ。家治が活躍する時代小説は少ないこともあり、とても楽しみです。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし
●6月1日発売 文芸社・文芸社セレクション | |||||
『英雄・日本武尊』 | 島田建路 | ||||
『川柳味な話 江戸の食生活をかいまみる』 | 和木康光 | ||||
『本光坊了顕 辻川定男短編小説集』 | 辻川定男 | ||||
●6月1日発売 コスミック出版・コスミック・時代文庫 | |||||
『喧嘩大名 葵の秘剣』 | 中岡潤一郎 | ||||
★ | 『世直し将軍家治 天下成敗組、見参!』 | 誉田龍一 | |||
『影姫参上【上巻】謀略の江戸城』 | 島田一男 | ||||
『影姫参上【下巻】運命の決着』 | 島田一男 | ||||
●6月2日発売 日本経済新聞出版社・日経ビジネス人文庫 | |||||
『30の「王」からよむ世界史』 | 本村凌二・監修 | ||||
●6月5日発売 PHP研究所・PHP文庫 | |||||
『江戸時代の「不都合すぎる真実」 日本を三流にした徳川の過ち』 | 八幡和郎 | ||||
●6月5日発売 草思社・草思社文庫 | |||||
『異形の維新史』 | 野口武彦 | ||||
●6月5日発売 早川書房・ハヤカワ文庫JA | |||||
『日本SF傑作選6 半村良 わがふるさとは黄泉の国/戦国自衛隊』 | 半村良 | ||||
●6月6日発売 小学館・小学館文庫 | |||||
『司馬遼太郎がゆく』 | 半藤一利、山折哲雄、童門冬二 | ||||
●6月6日発売 河出書房新社・河出文庫 | |||||
『暗がりの弁当』 | 山本周五郎 | ||||
●6月7日発売 筑摩書房・ちくま学芸文庫 | |||||
『博徒の幕末維新』 | 高橋敏 | ||||
●6月8日発売 文藝春秋・文春文庫 | |||||
■ | 『山本周五郎名品館III 寒橋(さむさばし)』 | 山本周五郎 | |||
★ | 『つまをめとらば』 | 青山文平 | |||
★ | 『人魚ノ肉』 | 木下昌輝 | |||
●6月8日発売 幻冬舎・幻冬舎時代小説文庫 | |||||
♪ | 『お悦さん 大江戸女医なぞとき譚』 | 和田はつ子 | |||
♪ | 『若旦那隠密3 哀しい仇討ち』 | 佐々木裕一 | |||
♪ | 『孫連れ侍裏稼業 脱藩』 | 鳥羽亮 | |||
♪ | 『遠山金四郎が咆える』 | 小杉健治 | |||
♪ | 『怪盗鼠推参 二』 | 稲葉稔 | |||
●6月8日発売 幻冬舎・幻冬舎文庫 | |||||
★ | 『能舞台の赤光 多田文治郎推理帖』 | 嶋神響一 | |||
●6月8日発売 徳間書店・徳間文庫 | |||||
■ | 『猫見酒: 大江戸落語百景』 | 風野真知雄 | |||
♪ | 『隠密狩り: 松平蒼二郎始末帳一』 | 牧秀彦 | |||
♪ | 『悪党狩り: 松平蒼二郎始末帳二』 | 牧秀彦 | |||
★ | 『水戸黄門 天下の副編集長』 | 月村了衛 |