時代小説 文庫新刊情報
2018年4月の新刊 中(11日→20日)
更新日:2018/04/20
2018年4月11日から4月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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今月は、読んでみたい作品が目白押しです。
双葉文庫から、千野隆司さんの『麦の滴-おれは一万石(4)』が出ます。
浜松藩井上家本家が、菩提寺である浄心寺改修のため、それぞれ金二百両の供出を分家である高岡藩井上家、下妻藩井上家に言い渡した。困惑する正紀と正広だが、本家の意向に逆らうわけにはいかない。またもや訪れたこの危機をどう乗り切るのか。
鳴神響一さんの『天命-おいらん若君 徳川竜之進(1)』も楽しみです。
世にも美しい吉原の花魁篝火。その正体は、若鮎の如き美丈夫――。しかも故あって幼少時より吉原に匿われていた尾張家の御落胤、徳川竜之進だったのだ。
祥伝社文庫には、注目の新刊が勢ぞろいです。
佐々木裕一さんの『剣豪奉行 池田筑後』は、幕末に活躍した池田筑後守長発がモデルだろうか。新シリーズでもあり、気になります。
芝村凉也さんの『魔兆 討魔戦記(三)』は、江戸怪奇譚の第3弾。
鳴神響一さんの『謎ニモマケズ 名探偵・宮沢賢治』は、若き日の宮沢賢治が探偵役をつとめる大正ロマン小説。
光文社文庫から、門井慶喜さんの『新選組颯爽録』が刊行されます。
馬術師範をつとめた安富才助、粗暴なる英雄・芹沢鴨。、陸援隊に潜入した密偵・村山謙吉、生真面目な能吏・尾形俊太郎、そして土方歳三と沖田総司といった新選組銘々伝。
宮本紀子さんの『始末屋』は、吉原の妓楼から依頼を受け、客から借金を取立てる始末屋を舞台にした人間模様を描きます。
講談社文庫の新刊では、荒崎一海さんの『門前仲町 九頭竜覚山 浮世綴(一)』に期待しています。
学問一辺倒の堅物兵学者・九頭竜覚山は、ひょんなことから花街門前仲町に仮寓することになり、料理茶屋の用心棒を頼まれることに……。
ハルキ文庫からは、山本巧次さんの『軍艦探偵』に食指が動きます。
「大江戸科学捜査八丁堀のおゆう」シリーズが好調な山本さんの新刊。
第二次世界大戦下の日本海軍で、「軍艦探偵」と呼ばれた海軍士官の活躍を描きます。
中公文庫から出る、奥山景布子さんの新刊『秀吉の能楽師』もマストリードな作品です。
晩年の太閤秀吉に、能の指南役として仕えた、役者・暮松新九郎が見た、秀吉とは?
集英社文庫の『隠密絵師事件帖』は、幕末の品川宿を舞台に、生業は絵師で旅籠に居候し、時に旅籠の用心棒、裏の顔は磐城平藩の隠密という司誠之進が活躍する時代小説シリーズです。著者は池寒魚という人で、プロフィールがわからないので、気になります。
!おすすめ度
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■:読んだことがある/持っている
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし