2018年3月の新刊 上

時代小説　文庫新刊情報

2018年3月の新刊　上（1日→10日）

更新日：2018/03/20

2018年3月1日から3月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
→新刊情報リストを見る

小学館文庫から、花村萬月さんの『弾正星』が刊行されます。
戦国時代を彗星のように駆け抜けた武将・松永弾正の生きざま・死にざまを、「弟」として仕えた丹野蘭十郎の眼を通して活写する傑作時代小説が遂に文庫化されます。

徳間文庫から藤原緋沙子さんの『番神の梅』が出ます。桑名に子を残し、遠く越後・柏崎陣屋に赴任してきた夫婦はふるさと帰参の願いを梅に託す。望郷の念が湧く時代小説。

柏田道夫さんの『つむじ風お駒事件帖』は、2000年に単行本で刊行された、『疾風独楽　つむじ風お駒事件帖』の文庫化。久しぶりに読みたくなりました。

麻倉一矢さんの『討幕の密勅: 雅や京ノ介』は、好評シリーズの第3弾。

光文社文庫の新刊、今月も楽しみです。

中島要さんの『夫婦からくり: 六尺文治捕物控』は、巨漢の十手持ち文治と知恵者の看板娘お加代が得体の知れない難事件に立ち向かいます。

中路啓太さんの『ロンドン狂瀾(上・下)』は、1930年のロンドン海軍軍縮会議に米英に伍して一歩も退かぬ外交官の奮闘を描いた歴史ロマン。
今、読んでおきたい作品です。

PHP文芸文庫の新刊も気になります。
田牧大和さんの『鯖猫長屋ふしぎ草紙(四)』。気まぐれな美猫サバにまた会えます。

『なさけ〈人情〉時代小説傑作選』は、宮部みゆきさん、西條奈加さん、坂井希久子さん、志川節子さん、田牧大和さん、村木嵐さんという当代を代表する女性時代作家たちが、江戸の人情をテーマにした短編の競演です。

海道龍一朗さんの『我、六道を懼れず[立国篇](上・下) 真田昌幸連戦記』は、[立志篇]に続く、昌幸の生涯を描く歴史巨編。

★2018/03/09　追記
コスミック・時代文庫より、新美健さんの『隠密同心と女盗賊』が出ました。
町方同心の夫と、江戸を騒がしている女盗賊の妻、凄腕同士の夫婦が、巨大な企みに巻き込まれていきます。

！おすすめ度
★：読みたい／入手したい
■：新装版／復刊
♪ ：気になる／チェックしたい
◎：文庫書き下ろし

●3月1日発売　文芸社・文芸社セレクション
	『関ケ原からイラクへ世界大戦争の五百年』	田島徹
●3月6日発売　宝島社・宝島社文庫
♪	『もののけ本所深川事件帖オサキ江戸じまい』	高橋由太
●3月6日発売　筑摩書房・ちくま学芸文庫
	『現代語訳三河物語』	大久保彦左衛門
●3月6日発売　小学館・小学館文庫
★	『弾正星』	花村萬月
●3月7日発売　徳間書店・徳間文庫
♪	『六文銭の穴の穴: 穴屋でございます』	風野真知雄
★	『番神の梅』	藤原緋沙子
★	『つむじ風お駒事件帖』	柏田道夫
★	『討幕の密勅: 雅や京ノ介』	麻倉一矢
●3月7日発売　コスミック出版・コスミック・時代文庫
	『風来坊恋情剣江戸名物からす堂下巻』	山手樹一郎
	『風来坊恋情剣江戸名物からす堂上巻』	山手樹一郎
♪	『光秀叛逆の血脈』	志木沢郁
★	『隠密同心と女盗賊』	新美健
♪	『悪大名裁き鬼神観音闇成敗』	倉阪鬼一郎
●3月9日発売　文藝春秋・文春文庫
♪	『状箱騒動酔いどれ小籐次(十九)決定版』	佐伯泰英
♪	『八丁堀「鬼彦組」激闘篇蟷螂の男』	鳥羽亮
■	『王家の風日』	宮城谷昌光
♪	『革命前夜』	須賀しのぶ
●3月9日発売　講談社・講談社文芸文庫
	『西南役伝説』	石牟礼道子
●3月9日発売　講談社・講談社学術文庫
	『宇治拾遺物語上全訳注』	高橋貢
	『天皇の歴史4 天皇と中世の武家』	河内祥輔
●3月9日発売　光文社・光文社知恵の森文庫
	『性と愛の戦国史』	渡邊大門
●3月9日発売　光文社・光文社文庫
♪	『永代橋の乱: 剣客船頭(十九)』	稲葉稔
	『臨時廻り同心山本市兵衛』	藤堂房良
♪	『呑舟の魚ふろしき同心御用帳』	井川香四郎
♪	『稲妻の侠: 大江戸木戸番始末(七)』	喜安幸夫
★	『夫婦からくり: 六尺文治捕物控』	中島要
★	『ロンドン狂瀾(上)』	中路啓太
★	『ロンドン狂瀾(下)』	中路啓太
♪	『秋霖やまず: 吉原裏同心抄(三)』	佐伯泰英
●3月10日発売　PHP研究所・PHP文芸文庫
★	『鯖猫長屋ふしぎ草紙(四)』	田牧大和
★	『なさけ〈人情〉時代小説傑作選』	宮部みゆき、西條奈加、坂井希久子、志川節子、田牧大和
★	『我、六道(りくどう)を懼(おそ)れず[立国篇](上) 真田昌幸連戦記』	海道龍一朗
★	『我、六道(りくどう)を懼(おそ)れず[立国篇](下) 真田昌幸連戦記』	海道龍一朗