時代小説 文庫新刊情報
2018年2月の新刊 中(11日→20日)
更新日:2018/02/28
2018年2月11日から2月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
→新刊情報リストを見る
双葉文庫の新刊を楽しみにしています。
千野隆司さんの『紫の夢-おれは一万石(3)』は、シリーズ三作目。
下総高岡藩藩主となった井上正紀に新たな危機が…。いかにして乗り越えていくのか、活躍ぶりが気になります。
芝村凉也さんの『天下頽弊-御家人無頼 蹴飛ばし左門(10)』は、甲府勤番とされ、本所南割下水から甲府に居を移した、三日日左門の活躍を描くシリーズの最終巻です。
誉田龍一さんの『泣き虫先生、父になる-手習い所 純情控帳(4)』は、ユーモア市井小説の第四弾。三好小次郎が師匠をつとめる手習い所「長楽堂」に、旧友の善海坊に連れられて二人の子どもがやってきたことから騒動が始まります。
平谷美樹さんの『義経暗殺』は、義経の死の謎を、「吾妻鏡」に故実に明るい奥州の住人として登場する清原実俊が解き明かす、歴史ミステリーです。『義経になった男』の著者がいかに描いていくのか興味津々です。
ハルキ文庫では、中島要さんの『結び布 着物始末暦(十)』と、岡本さとるさんの『哀歌 新 剣客太平記(八)』に注目。
『結び布』のカバーイラストには、お糸と余一の夫婦にできた赤ちゃんが描かれています。子どもができて、どんな新たな物語が綴られていくのでしょうか。
『哀歌』はタイトルから、剣客・峡竜蔵の身に何か不幸なことが起きないか気になって、読まずにはいられません。
さて、祥伝社文庫からは、待ちに待った新刊が刊行されます。
辻堂魁さんの『暁天の志 風の市兵衛 弐』は、“算盤侍”唐木市兵衛が活躍する大人気シリーズが新たな展開を見せる、シーズン2の始まりです。
今村翔吾さんの『鬼煙管 羽州ぼろ鳶組』は、京都を未曾有の大混乱に陥れる火付犯とそれに立ち向かう男たちを描いたシリーズ第4弾です。
講談社文庫からは、梶よう子さんの『立身いたしたく候』が出ます。
幕末前夜の江戸。商家から貧乏御家人の家に婿養子入りした、新米武士の駿平が、「お家」を守るため、武家の世界をかけずり回って「立身出世」を試みる、シューカツ時代小説。
集英社文庫から、植松三十里さんの『ひとり白虎 会津から長州へ』が刊行されます。
白虎隊士でひとり蘇生し、行き場を失った飯沼貞吉の苦難に満ちた人生を誇り高く描く歴史小説。
★2018/02/19追記
高田郁さんの『あきない世傳 金と銀(五) 転流篇』(ハルキ文庫)が発売になりました。新刊紹介から漏れていてすみません。m(_ _)m
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:読んだことがある/持っている
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし
●2月14日発売 双葉社・双葉文庫 | |||||
★ | 『紫の夢-おれは一万石(3)』 | 千野隆司 | |||
♪ | 『名無し-新・知らぬが半兵衛手控帖(4)』 | 藤井邦夫 | |||
♪ | 『葵の密使(1)-新装版 不知火隼人風塵抄』 | 稲葉稔 | |||
★ | 『天下頽弊-御家人無頼 蹴飛ばし左門(10)』 | 芝村凉也 | |||
★ | 『義経暗殺』 | 平谷美樹 | |||
★ | 『泣き虫先生、父になる-手習い所 純情控帳(4)』 | 誉田龍一 | |||
●2月14日発売 角川春樹事務所・ハルキ文庫 | |||||
★ | 『結び布 着物始末暦(十)』 | 中島要 | |||
『髪結の亭主(九) 炎の紅襷』 | 和久田正明 | ||||
★ | 『哀歌 新 剣客太平記(八)』 | 岡本さとる | |||
♪ | 『さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや』 | 坂井希久子 | |||
★ | 『あきない世傳 金と銀(五) 転流篇』 | 髙田郁 | |||
●2月15日発売 講談社・講談社文庫 | |||||
♪ | 『逃げた名馬 公家武者 信平(二)』 | 佐々木裕一 | |||
『続・明治維新という過ち 列強の侵略を防いだ幕臣たち』 | 原田伊織 | ||||
♪ | 『闇姫変化 駆込み宿 影始末』 | 鳥羽亮 | |||
♪ | 『白石城死守』 | 山本周五郎 | |||
★ | 『立身いたしたく候』 | 梶よう子 | |||
■ | 『風の陣 二 大望篇』 | 高橋克彦 | |||
●2月15日発売 祥伝社・祥伝社文庫 | |||||
★ | 『暁天の志 風の市兵衛 弐』 | 辻堂魁 | |||
★ | 『鬼煙管 羽州ぼろ鳶組』 | 今村翔吾 | |||
『謹訳 源氏物語 五 改訂新修』 | 林望 | ||||
♪ | 『縁結び蕎麦 縄のれん福寿』 | 有馬美季子 | |||
■ | 『風刃の舞 北町奉行捕物控』 | 長谷川卓 | |||
♪ | 『闇奉行 化狐に告ぐ』 | 喜安幸夫 | |||
●2月17日発売 岩波書店・岩波文庫 | |||||
『雨月物語』 | 上田秋成 | ||||
●2月17日発売 PHP研究所・PHP文芸文庫 | |||||
♪ | 『文蔵 2018.3』 | 「文蔵」編集部 | |||
●2月19日発売 河出書房新社・KAWADE夢文庫 | |||||
『滅亡から読みとく日本史: 一族が表舞台から消えるとき何が起こったのか?』 | 鷹橋忍 | ||||
●1月17日発売 岩波書店・岩波現代文庫 | |||||
『三国志名言集』 | 井波律子 | ||||
●2月20日発売 集英社・集英社文庫 | |||||
♪ | 『岳飛伝 16 戎旌の章』 | 北方謙三 | |||
『暗夜鬼譚 夜叉姫恋変化』 | 瀬川貴次 | ||||
★ | 『ひとり白虎 会津から長州へ』 | 植松三十里 |