時代小説 文庫新刊情報
2017年11月の新刊 上（1日→10日）
更新日：2017/11/11
2017年11月1日から11月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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今月は、徳間文庫の新刊が楽しみです。
良質の文庫書き下ろし作品を次々と発表される、麻倉一矢さん。『南朝の刺客: 雅や京ノ介』は、立花、茶の湯、書道、蹴鞠、和歌、源氏物語など雅ごと（みやびごと）を教える、浪人者・京ノ介が活躍する伝奇時代シリーズ第2弾です。
澤田瞳子さんの『関越えの夜: 東海道浮世がたり』は、東海道を行き交う人々の喜怒哀楽を描いた連作集。大好物のテーマです。
天野純希さんの『北天に楽土あり: 最上義光伝』は、山形の礎を築いた戦国大名・最上義光を、気鋭の時代小説家がどのように描いているのか、とても気になります。
この数カ月間、来年のNHK大河ドラマの主人公、西郷隆盛を取り上げた作品の刊行が目立ちます。
中山義秀文学賞受賞作家の高橋直樹さんが描く西郷像も注目です。潮文庫から出る、『西郷隆盛: 荒天に立つ山の如く』です。
ポプラ文庫ピュアフルから、小松エメルさんの人気シリーズの最新刊、『一鬼夜行 鬼姫と流れる星々』が出ます。
文春文庫の新刊では、戦国時代をテーマにしたアンソロジー、『戦国 番狂わせ七番勝負』に惹かれています。木下昌輝さん、天野純希さん、岩井三四二さん、高橋直樹さんに加えて、村木嵐さん、箕輪諒さん、佐藤巌太郎さんのという旬な書き手を集めています。
PHP文芸文庫から刊行される、『あやかし 〈妖怪〉時代小説傑作選』は、当代を代表する女性作家の競演が楽しめます。
女性作家の作品といえば、『化土記(けとうき)』は、北原亞以子さんの隠れた傑作です。天保の改革を題材にした、歴史ロマンです。
2017/11/04追記
コスミック・時代文庫から、山田剛さんの『無双の拝領剣 巡見使新九郎』が出ます。「大江戸旅の用心棒」シリーズ（学研M文庫）の著者による、正調時代小説です。
光文社文庫の新刊も充実しています。
田牧大和さんの『酔ひもせず: 其角と一蝶』は、若き日の俳諧師と絵師を主人公に、吉原で起きた事件の謎を追う青春時代ミステリー。
岡本さとるさんの『若鷹武芸帖』も気になる文庫書き下ろし作品です。
！おすすめ度
★：読みたい／入手したい
■：新装版／復刊
♪ ：気になる／チェックしたい
◎：文庫書き下ろし
