2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

時代小説

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江戸の旬と人情が堪能できる、料理時代小説

高田郁(たかだかおる)さんの『想い雲』を読み終えた。シリーズ第3弾で、さまざまな苦楽をともにすることを通じて、培われた「つる家」ファミリーのチームワークがなんとも快いです。土用の入りが近づき、澪は暑気払いに出す料理の献立に頭を悩ませていた。...
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書店員に愛される時代小説

高田郁(たかだかおる)さんの『想い雲』を読み始めました。大坂出身の娘料理人・澪を主人公にした人情時代小説「みをつくし料理帖」シリーズの第3作目です。丸善の御茶ノ水店では、大量に平積みされていました。鮮やかな黄色い表紙が眼に飛び込んできました...
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文芸評論家寺田博さん、死去

帰宅して、朝日新聞の朝刊に眼を通したら、文芸評論家の寺田博さんの訃報が掲載されていた。寺田さんは、文芸誌の「海燕」の創刊時の編集長として、よしもとばななさんや島田雅彦さん、小川洋子さんらを世に送り出したことで知られています。純文学のイメージ...
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『掘割で笑う女 浪人左門あなかし指南』

輪渡颯介(わたりそうすけ)さんの『掘割で笑う女 浪人左門あやかし』を読了しました。第38回メフィスト賞受賞作で、「時代小説+怪談+ミステリ」の3つの要素が融合した作品に仕上がっています。主要な登場人物の一人、剣術遣いの苅谷甚十郎と同様に、怪...
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「文蔵2009.5」で戦国武将小説特集

若い女性、「歴女(れきじょ)」たちが原動力となり、空前の戦国武将ブームが起きている。その影響から、歴史時代小説にも目を向ける人が増え、その結果、時代小説が盛り上がることは、時代小説ファンとしてうれしいことだ。今月の「文蔵(ぶんぞう)」では、...