2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

単行本

仇討ち

刺客となった少女と人を斬れない旗本の次男坊、二人の必殺旅

『もゆる椿』|天羽恵|徳間書店天羽恵(あまうめぐみ)さんは、2022年に「日盛りの蝉」で第6回大藪春彦新人賞を受賞しました。受賞作「日盛りの蝉」は中編の時代小説です。女郎のおさきは、ある日、楼主に呼ばれ、見知らぬ若き侍・藤岡と仮初めの夫婦を...
ミステリー

撞くか、やめるか? 欲に塗れた人間たちを翻弄する運命の鐘

『無間の鐘』|高瀬乃一|講談社『貸本屋おせん』で第12回日本歴史時代作家協会賞新人賞を受賞した高瀬乃一(たかせのいち)さん。今度は、『無間の鐘』(講談社)で、第13回日本歴史時代作家協会賞作品賞の候補に選ばれました。本書については、新刊刊行...
人物

幕末から明治へ、暗殺から始まった山尾庸三と伊藤博文の青春

『蛍の光 長州藩士維新血風録』|阿野冠|徳間書店阿野冠(あのかん)さんの歴史小説、『蛍の光 長州藩士維新血風録』(徳間書店)は、第13回日本歴史時代作家協会賞新人賞の候補作に選ばれました。「長州五傑(ファイブ)」は、長州出身で、幕末にイギリ...
単行本

東京新聞で、志川節子さんの『緋あざみ舞う』を紹介

『緋あざみ舞う』|志川節子|文藝春秋2024年7月20日(土)の東京新聞朝刊(中日新聞は7月21日)の読書面の「推し時代小説」のコーナーで、紹介させていただきました。「推し時代小説」は、旬のおすすめの歴史時代小説を紹介するコーナーです。今回...
医療

疱瘡が流行る江戸の町と人を活写する、捕物帳の新たな到達点

『惣十郎浮世始末』|木内昇|中央公論新社木内昇(きうちのぼり)さんの時代小説、『惣十郎浮世始末』(中央公論新社)は、老中首座水野忠邦が大がかりな政治改革を行った江戸天保期を舞台にした捕物小説です。著者は、2004年『新選組 幕末の青嵐』で小...