2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

青春

お気に入り

将来の道、家との関係、友情、結婚、もがく江戸の若者たち

『月草糖 花暦 居酒屋ぜんや』|坂井希久子|時代小説文庫読みたい本が爆発的に増えて、積ん読状況が悪化していました。お気に入りの坂井希久子(さかいきくこ)さんの文庫書き下ろし時代小説、『月草糖 花暦 居酒屋ぜんや』(時代小説文庫)にもようやく...
単行本

夏の思い出が一生の宝物に。子どもに読んでほしい時代小説

『夏がいく』|伊多波碧|理論社おとないちあきさんの表紙イラストで、幼い日の祭りの記憶が蘇ってきて、郷愁を誘われます。伊多波碧(いたばみどり)さんの『夏がいく』(理論社)は、小学校高学年以上向けに書かれた児童書です。江戸時代の旅籠を舞台にして...
お気に入り

堀切村の花菖蒲で「義兄にもちょっかいは無用にて」の急展開

『義妹にちょっかいは無用にて(3)』|馳月基矢|双葉文庫馳月基矢(はせつきもとや)さんの時代小説シリーズ、『義妹にちょっかいは無用にて(3)』(双葉文庫)を紹介します。刊行時(2024年4月)に読んだのですが、バタバタしていてアップできず、...
医療

自分を苦しめた相手を救えるか?お葉が挑む、医療の険しい道

『お葉の医心帖 つぐないの桔梗』|有馬美季子|角川文庫2023年11月に刊行された、有馬美季子さんの『お葉の医心帖』は、人生に絶望して命を絶とうとした娘お葉が、医者道庵に助けられ、やがて道庵の助手をすることで、命の大切に気がつき、再生してい...
市井人情

痛恨のしくじりを挽回できるか、狸八。江戸の青春群像小説

『ひとつ舟 鳴神黒衣後見録』|佐倉ユミ|祥伝社文庫佐倉ユミさんの文庫書き下ろし時代小説、『ひとつ舟 鳴神黒衣後見録(なるかみくろごこうけんろく)』(祥伝社文庫)は、『螢と鶯』に続く「鳴神黒衣後見録」シリーズの第2弾です。江戸三座に追いつこう...