2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

青春

ミステリー

いじめに遭った少女お葉は、命の尊さを知り、患者に向き合う

『お葉の医心帖』|有馬美季子|角川文庫有馬美季子さんの文庫書き下ろし時代小説、『お葉の医心帖』(角川文庫)が出ました。著者は、2021年に料理時代小説の「はないちもんめ」シリーズ(祥伝社文庫)と旅籠ミステリーの「はたご雪月花」シリーズ(光文...
作家

『文蔵2023.12』特集は、作家・今村翔吾の軌跡

『文蔵2023.12』|PHP文芸文庫『文蔵2023.12』(PHP研究所・PHP文芸文庫)の特集は、新刊『戦国武将伝 東日本編/西日本編』発売記念! 作家・今村翔吾の軌跡 です。47都道府県で一人ずつ、戦国武将を取り上げた掌編小説集『戦国...
ミステリー

大狼との闘い、父の死と藩の不正、時代小説の面白さが凝縮

『奥州狼狩奉行始末』|東圭一|角川春樹事務所東圭一(あずまけいいち)さんの『奥州狼狩奉行始末(おうしゅうおおかみがりぶぎょうしまつ)』(角川春樹事務所)は、本年度(2023年)の第15回角川春樹小説賞の受賞作品。著者は、2012年に「足軽塾...
市井人情

芝居にすべてを捧げる、裏方と役者たちの江戸の青春群像小説

『螢と鶯 鳴神黒衣後見録』|佐倉ユミ|祥伝社文庫佐倉ユミさんの文庫書き下ろし時代小説、『螢と鶯 鳴神黒衣後見録(なるかみくろごこうけんろく)』(祥伝社文庫)は、江戸三座に追いつこうと意気込む鳴神座を舞台に、芝居にすべてを捧げる若手役者と裏方...
単行本

荷を乗せた船が消え、おちやは連れ戻され…。遠野屋に危難が

『野火、奔る』|あさのあつこ|光文社あさのあつこさんの『乱鴉の空』の文庫解説の執筆を機に、「弥勒」シリーズを第1巻から読み直し、その面白さにすっかりはまりました。最新刊の『野火、奔る(のび、はしる)』(光文社)が刊行されたので、紹介します。...