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医療

江戸の産婦人科・中條流の女医者

諸田玲子さんの『恋ほおずき』を読み始めた。主人公の江与(えよ)は、浅草田原町で「中條流婦人療治」と染め抜いた長のれんを出す女医者。 恋ほおずき (中公文庫) 作者: 諸田玲子 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2006/07/25...
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咸臨丸OB、肥田浜五郎と松岡磐吉

河治和香さんの『秋の金魚』を読んだ。ヒロインの留喜(るき)が、江川家の侍医の息子肥田浜五郎と手代の息子松岡磐吉との間で揺れ動く様子を、幕末から明治の激動の時代を背景に描いた時代小説。 十数年前、父は乱心の果てに妻と一人息子を惨殺し、近隣の十...
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江戸のキャリアウーマン

昨日は朝起きたときからノドが痛くておかしいと思っていたら、鼻水が出てきてぼーっとした感じになり、風邪を引いてしまったようだ。仕事から帰ると、本も読まずに風呂にも入らずに薬を飲んで早めに寝た。おかげで今日は少し楽になったようだ。ブログを再開し...
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武家の女性を描いた時代小説

引き続き、乙川優三郎さんの『武家用心集』を読んでいる。前回、藤沢周平さんを想起させると書いてしまったが、「しずれの音」や「うつしみ」、「磯波」のように女性を主人公にした作品では、まったく違う個性や作風を感じる。 藤沢さんが下級藩士の視点から...
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幕末維新の混乱を描く短篇

牧南恭子さんの『女泣川花ごよみ』を読了。新鋭作家の時代小説作品集だが、期待に違わず面白く読める短篇ばかりだった。 「塩なめ地蔵」 三十年ぶりにかつての教え子が突然現れ、寺子屋の師匠の胸に去来した思いは……。 「田楽屋敷」 田楽屋敷と呼ばれる...