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ハートウォーミングな新感覚時代小説『ガールズ・ストーリー』

あさのあつこさんの『ガールズ・ストーリー』を読んだ。時代小説らしからぬタイトルが『文蔵』に連載していたころ(2008年7月~2009年6月の連載。連載時のタイトルは「当世侠娘物語――ガールズ・ストーリー」)から気になっていた作品。 ガールズ...
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滝沢馬琴ゆかりの女たちの恋愛模様―ゆすらうめ

梓澤要(あずさわかなめ)さんの『ゆすらうめ 江戸恋愛慕情』を読んだ。梓澤さんは、1993年に「喜娘(きじょう)」で歴史文学賞を受賞して作家デビューした。寡作ながらも、奈良時代もの、戦国時代もの、江戸時代ものとさまざまな時代を取り上げている。...
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榎本武揚を愛した女性通詞を描く時代小説

宇江佐真理さんの『アラミスと呼ばれた女』を読んだ。アラミスは、アレクサンドル・デュマの『三銃士』の登場人物で、女性的な人物として描かれている。本書の主人公お柳は、榎本釜次郎(後の武揚)の命により、男装をして、幕府洋式軍隊を指導するフランス軍...
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娘料理人の成長と江戸の人情を描く傑作時代小説

デビュー作『出世花』で注目の高田郁(たかだかおる)さんの新作、『八朔の雪 みをつくし料理帖(はっそくのゆき・みをつくしりょうりちょう)』を読んだ。前作では江戸の女納棺師を主人公にしたが、今回は上方・大坂から江戸にやってきた料理人の澪(みお)...
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江戸の「おくりびと」-三昧聖を描く時代小説

日本映画の「おくりびと」が第81回米アカデミー賞外国語映画賞を受賞し、納棺師という職業が注目されている。高田郁(たかだかおる)さんの『出世花』は、寺の湯灌場で亡骸を湯で洗い清めて、棺(「早桶(はやおけ)や「座棺」(ざかん))に納めるという、...