捕物

市井人情

久々の帰省に持っていく本

久々に、祖先の墓参りを兼ねて1泊2日で生家に帰省することになった。もともと田舎や地元での人付き合いが苦手であまり帰省しないほうであったが、今回も2年ぶりである。親不孝を重ねているが、両親が老齢ということもあり、少しゆっくりと話をしてみよう。...
市井人情

岡っ引の仕事、引合(ひきあい)

佐藤雅美さんの『命みょうが 半次捕物控 (講談社文庫)』を読んだ。岡っ引の生活実態に迫り、リアリティがあって面白い。解説で文芸評論家の末國善己さんが指摘してあるように、主人公の半次は人情派のヒーローでない、きれいごとばかりを言っていない岡っ...
作家

佐藤雅美(さとうまさよし)さんのこと

佐藤雅美(さとうまさよし)さんの『命みょうが 半次捕物控 (講談社文庫)』を入手した。佐藤さんは、『大君の通貨―幕末「円ドル」戦争 (文春文庫)』『田沼意次―主殿の税 (人物文庫)』などの江戸時代の経済をテーマにした歴史経済小説で活躍され、...
捕物

公事宿事件書留帳 悪い棺

澤田ふじ子さんの『悪い棺―公事宿事件書留帳〈9〉 幻冬舎文庫』を読了した。京の大宮姉小路通りの公事宿鯉屋に居候する田村菊太郎が活躍する、「公事宿事件書留帳」シリーズの第九弾。米屋の主の葬列に石を投げた少年を描いた表題作ほか5編を収録している...
捕物

鬼勘犯科帳―初代火盗改・中山勘解由(2)

池波正太郎さんが亡くなられてから16年。もう、『鬼平犯科帳』の新作が読めないんだなと思うと、時折なんとも切なくなる。いくつかの作品で、長谷川平蔵が登場することがあった。それは、池波さんの鬼平とはまったく別のキャラクターとして描かれてきた。オ...