捕物

仇討ち

信じていいのは深川の重蔵だけ。「血」が苦手な同心の事件帖

『罪の殘骸 峰打ち同心 千坂京之介事件帖』|西川司|光文社文庫西川司(にしかわつかさ)さんの『罪の殘骸(かけら) 峰打ち同心 千坂京之介事件帖』(光文社文庫)は、文庫書き下ろしの痛快時代小説です。「深川の重蔵捕物控ゑ」シリーズ(二見時代小説...
市井人情

イケメンで腕利き同心に、絶世の美女の旗本息女との縁談が

『春待ち同心(一) 縁談』|小杉健治|コスミック時代文庫小杉健治さんの文庫書き下ろし時代小説、『春待ち同心(一) 縁談』がコスミック時代文庫から刊行されました。本書は、2012年6月に、角川春樹事務所の時代小説文庫として刊行された『縁談 独...
市井人情

裄沢の失踪。行方を追う廻り方同心たちを描く「奉行所小説」

『北の御番所 反骨日録【十一】 霧の中』|芝村凉也|双葉文庫芝村凉也(しばむらりょうや)さんの文庫書き下ろしシリーズ、「北の御番所 反骨日録」の第10弾『ごくつぶし』(双葉文庫)は、ファンの心を鷲掴みにしたままで終わっています。主人公で北町...
ユーモア

美貌で剣の達人の奥様と姫様が、御用達菓子舗の難事件に挑む

『奥様姫様捕物綴り(一) 甘いものには棘がある』|山本巧次|双葉文庫山本巧次(やまもとこうじ)さんの文庫書下ろし時代小説、『奥様姫様捕物綴り(一) 甘いものには棘がある』(双葉文庫)がスタートしました。本書は、藩主の正室(奥様)とその娘(姫...
医療

疱瘡が流行る江戸の町と人を活写する、捕物帳の新たな到達点

『惣十郎浮世始末』|木内昇|中央公論新社木内昇(きうちのぼり)さんの時代小説、『惣十郎浮世始末』(中央公論新社)は、老中首座水野忠邦が大がかりな政治改革を行った江戸天保期を舞台にした捕物小説です。著者は、2004年『新選組 幕末の青嵐』で小...