2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

武家

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女流書家の周りで起こる事件の数々。江戸「書道」小説、登場

梶よう子さんの時代小説、『墨の香(すみのか)』(幻冬舎時代小説文庫)を入手しました。本書のヒロインの岡島雪江は、千三百石の旗本の二十六になる娘。ひと月前に婚家を出て実家に戻り、書の道を学ぼうという若い娘たちに筆法指南を始めます。岡島家の先祖...
武家

南国・園瀬で清々しく生きる、道場主の家族の物語

野口卓(のぐちたく)さんの文庫書き下ろし時代小説、『家族 新・軍鶏侍(しん・しゃもざむらい)』(祥伝社文庫)を紹介します。南国の園瀬を舞台に、剣術道場を営む傍ら、闘鶏用の軍鶏を飼育する岩倉源太夫とその家族や弟子たちを描く、書き下ろし時代小説...
伝奇

悪法、生類憐みの令に負けるな、納屋侍・伝八郎

長辻象平(ながつじしょうへい)さんの文庫書き下ろし時代小説、『御納屋侍伝八郎奮迅録 みずすまし』(双葉文庫)を入手しました。本書は、川田久保家において新鮮な鯛の入手が役目の御納屋奉行・鮎貝伝八郎の痛快な活躍を描く、シリーズ第2弾です。川田久...
武家

幕末の能吏・村垣範正の若き日の活躍を描く、シリーズ第2弾

誉田龍一(ほんだりゅういち)さんの文庫書き下ろし時代小説、『漆黒に駆ける 御庭番闇日記(二)』(双葉文庫)を入手しました。本書は、『暁に奔る』に続く「御庭番闇日記」シリーズの第2弾です。主人公は、万延元年(1860)に、幕府の遣米使節の副使...
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家来が人質に! 老中と対決する「一万石」

千野隆司(ちのたかし)さんの文庫書き下ろし時代小説、『おれは一万石 囲米の罠(かこいまいのわな)』(双葉文庫)を入手しました。下総高岡藩1万石の井上家の世子となった、正紀の奮闘を描く、人気シリーズの第八弾です。前作『定信の触』に続いて、江戸...