2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

武家

文庫

天下の愚策「棄捐令」に苦しむ商人と武士。余波は高岡藩にも

『おれは一万石 商武の絆』千野隆司(ちのたかし)さんの文庫書き下ろし時代小説、『おれは一万石 商武の絆』(双葉文庫)を入手しました。本書は、一石でも禄高が減れば旗本に格下げになる、ギリギリの一万石の大名、下総高岡藩井上家に婿入りをした、美濃...
人物

「2020年8月中旬の新刊(文庫)」をアップ

『戦の国』|講談社文庫2020年8月11日から8月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2020年8月中旬の新刊(文庫)」を掲載しました。今回は、講談社文庫の新刊、冲方丁(うぶかたとう)さんの『戦の国(いくさのくに)』を取...
剣豪

算盤は剣より強し。剣術バカ揃いの柳生家で異彩を放つ勘定侍

『柳生侍 真剣勝負(二) 始動』上田秀人さんの文庫書き下ろし時代小説、『柳生侍 真剣勝負(二) 始動』(小学館文庫)を入手しました。大坂一の唐物問屋淡海屋右七衛門の孫で、柳生但馬守宗矩の隠し子、一夜(かずや)は、宗矩に呼び出されて、勘定方の...
ミステリー

オタクの御駕籠之者が、幕閣を揺るがす大事件の渦中に

『へんぶつ侍、江戸を走る』亀泉きょう(かめいずみきょう)さんの長編時代小説、『へんぶつ侍、江戸を走る』(小学館)を献本いただきました。著者は、1984年京都市生まれで、本書がデビュー作になります。小学館が、この夏、一押しの新人作家ということ...
ミステリー

江戸から明治へ移ろう時代を映す、本格時代ミステリの第2弾

『雪旅籠』戸田義長さんの連作時代小説、『雪旅籠(ゆきはたご)』(創元推理文庫)を入手しました。著者のデビュー作『恋牡丹』に続く、同心親子の推理が冴える、本格時代ミステリの第2弾です。若き日より『八丁堀の鷹』と謳われてきた北町奉行所定町廻り同...