武家 ハラハラドキドキ、やがてジーンの一力ワールド炸裂 山本一力さんの『かんじき飛脚』を読んだ。物語の時代設定は、寛政元年師走。(『損料屋喜八郎始末控え』でも同じ時代が描かれていて、一力ファンには馴染み深い時代。)かんじき飛脚 (新潮文庫)作者: 山本一力出版社/メーカー: 新潮社発売日: 20... 2020.05.24 武家江戸痛快
伝奇 アル中の家老が主人公の傑作時代小説 羽太雄平(はたゆうへい)さんの『家老脱藩 与一郎、江戸を行く』を読んだ。『峠越え』『新任家老 与一郎』に続く、「与一郎」の第三弾である。このシリーズの魅力の一つは、主人公が家老という設定。もっとも、第一作の『峠越え』では筆頭家老榎戸弥次郎衛... 2020.05.31 伝奇武家江戸
武家 南部藩vs.津軽藩の抗争を描いた傑作時代小説 信原潤一郎(のぶはらじゅんいちろう)さんの『天涯の声』を読んだ。信原さんは『鬼の武士道』『龍馬の恋人』『紀州連判状』など、スケール感があり面白い時代小説を発表してる、今注目している作家の一人である。天涯の声 (光文社時代小説文庫)作者: 信... 2019.12.20 武家江戸
武家 吉良上野介夫人の富子から見た忠臣蔵 1日遅れのエントリになってしまったが、12月14日といえば、赤穂浪士の吉良邸討ち入りの日。もっとも江戸時代は旧暦だから、今のカレンダーでいえば1月下旬になるわけだが…。ともかく、赤穂浪士の討ち入りを題材にとった時代小説が読みたくなる。今年は... 2021.12.18 武家江戸
伝奇 今後の展開が楽しみな「無茶の勘兵衛」シリーズ 浅黄斑さんの『冥暗の辻』を読む。「無茶の勘兵衛」シリーズの第4弾で、帯には「ビルドゥングスロマン(ドイツ語でBildugsroman。主人公の人格形成や成長をテーマとして書かれた小説のこと。日本語では教養小説と呼ばれる)の傑作」と書かれてい... 伝奇武家江戸