市井人情 赤穂浪士と近松門左衛門が兄弟!?―『忠臣蔵心中』 師走を迎えると、赤穂浪士の吉良邸討ち入りの日(12月14日。といっても当時は旧暦になるわけだが)がクローズアップされるせいか、忠臣蔵をテーマにした時代小説が読みたくなる。今年は、バタバタしていたせいか、TVを以前ほど見なくなったせいか、12... 2021.12.19 市井人情武家
伝奇 真田家に伝わる斬馬衆―上田秀人さんの新シリーズ 『斬馬衆お止め記 御盾(ざんばしゅうおとめき・みたて)』は、上田秀人さんの文庫書き下ろしの新シリーズ。三代将軍家光時代の松代藩真田家と幕府との攻防を描いている。この時代の真田家当主は信之。『真田太平記』『獅子』などの真田もので、信之の凄さを... 2019.12.07 伝奇武家江戸
武家 青に候―センチメンタリズムが魅力の時代小説 志水辰夫(しみずたつお)さんの時代小説『青に候(あおにそうろう)』を読んだ。私が時代小説専門になる以前に、ハードボイルド・冒険小説のジャンルを中心に読んでいた時期があった。その当時(今から二十年前か)、もっとも愛読していた作家が志水さんであ... 武家痛快
武家 寛政の棄捐令とモラトリアム 亀井金融担当大臣から、返済猶予制度(モラトリアム)の法制化の話が出て、それに対してさまざまな意見が出されている。中小企業やローン返済に困っている人を救済するというこの制度の話を聞いて、松平定信の寛政の改革の一環で行われた棄捐令を思い出した。... 武家江戸経済
武家 浪人たちのクーデター「慶安の変」を描く新視点時代小説 犬飼六岐(いぬかいろっき)さんの『叛旗は胸にありて』を読んだ。犬飼さんは、2000年「筋違い半介」で第68回小説現代新人賞を受賞し、デビューした、今注目の時代小説家の一人。愛犬の名前がロッキーでその飼い主さんということからペンネームを付けら... 2020.05.15 武家江戸