伝奇 大黒党と幸徳井家系の陰陽師 陰陽師というと、安倍晴明を家祖とする土御門家が有名だが、澤田ふじ子さんの『鴉婆 土御門家・陰陽事件簿』を読むと、大黒党(だいこくとう)と幸徳井(こうとくい)系の陰陽師たちもいたことがわかる。 大黒党は、室町時代中期、相国寺北畠散所に集住して... 2020.02.12 伝奇江戸
伝奇 陰陽師・坂崎出羽守 唇が数日前から腫れて引きつるような痛みがあり、病院に行った。医師は、患部をルーペで見て「ヘルペスですね」とあっさり言った。自分の唇ながらちょっと気味が悪い感じ。やだなあ。 荒山徹さんの『十兵衛両断』を読んでいる。柳生家を軸にした連作形式の短... 2019.11.29 伝奇江戸
伝奇 加賀藩筆頭家老本多政重の謎 上田秀人さんの『蜻蛉剣』に、加賀藩前田家筆頭家老本多政重の話が出てくる。徳川家康の謀臣本多佐渡守正信の四男で、宇都宮城吊り天井事件で失脚した本多正純の弟。 秀忠の寵臣岡部荘八を殺害後、徳川家を逐電し、正木左兵衛と名乗って宇喜多秀家、福島正則... 2019.12.20 伝奇武家江戸
伝奇 田沼意次vs.将軍家見聞役三田村元八郎 歴史上の人物で好きな人は?と聞かれると、田沼意次と答えることが多い。毀誉褒貶が著しいことと、栄光と挫折が人生の中に見られること、当時としては画期的なマクロ的なものの見方などから、評価している。 それだけに、時代小説において、ヒーローとして描... 2020.06.26 伝奇武家江戸
伝奇 宝蔵院一刀流の遣い手 宝蔵院一刀流の遣い手・三田村元八郎が活躍する、シリーズ第六弾『蜻蛉剣(かげろうけん)』を入手。九代将軍家重→側用人大岡忠光の命で将軍家見聞役を務め、幕府の危機を救うスケール感大きなエンターテインメント時代小説。第一作『竜門の衛』以来、チャン... 2019.10.23 伝奇剣豪江戸