ジャンル

伝奇

血路―南稜七ツ家秘録(1)

第二回角川春樹小説賞を受賞した『血路―南稜七ツ家秘録 (時代小説文庫)』を入手した。長谷川卓さんのこのシリーズでは、先に文庫化された『死地―南稜七ツ家秘録 (時代小説文庫)』が山田風太郎さんばりの破天荒な伝奇時代小説の傑作だっただけに期待感...
武家

春風ぞ吹く―代書屋五郎太参る(1)

昨日、本当に久しぶりに東京ディズニーランドに行ってきた。平日ということでガラガラかと思っていたら、修学旅行生が多数来園していて活気があった。アトラクションは十数個乗れたが、期待していた「Rock Aroud the Mouse」をはじめとし...
芸道

宗旦狐―茶湯にかかわる十二の短編(5)

『宗旦狐―茶湯にかかわる十二の短篇 (徳間文庫)』を読了する。表題作の宗旦以外は千家の人々は登場しないが、茶の湯にまつわるものや人に題材をとった佳品ばかり。澤田ふじ子さんの作品の美質が表れた短篇集。「仲冬の月」で描かれた「利休七哲」の一人、...
芸道

宗旦狐―茶湯にかかわる十二の短編(4)

澤田ふじ子さんの茶をテーマにした短篇集『宗旦狐―茶湯にかかわる十二の短篇 (徳間文庫)』のことに度々触れてきたが、実に興味の尽きない話題が多い。「愛宕の剣」という短篇では、宇治の茶師の上林家が登場する。茶師は格式によって、御物茶師、御袋茶師...
芸道

非道、行ずべからず(3)

松井今朝子さんの『非道、行ずべからず (集英社文庫)』を読了。タイトルは、世阿弥の『風姿花伝 (岩波文庫)』の中の言葉、「この道に至らんと思はん者は、非道を行ずべからず」から。中村勘三郎の家に代々伝わる扁額に「非道を行ずべからず」を掲げられ...