捕物 鬼勘犯科帳―初代火盗改・中山勘解由(2) 池波正太郎さんが亡くなられてから16年。もう、『鬼平犯科帳』の新作が読めないんだなと思うと、時折なんとも切なくなる。いくつかの作品で、長谷川平蔵が登場することがあった。それは、池波さんの鬼平とはまったく別のキャラクターとして描かれてきた。オ... 捕物
伝奇 闇と影の百年戦争(1) 今日の朝日新聞の「be on Saturday」に大丸の奥田務社長が登場した。大丸は、1717年京都伏見に開業と書かれていた。享保二年にあたるから八代将軍吉宗の頃である。下村彦右衛門正啓が初代。南原幹雄さんの『闇と影の百年戦争 (徳間文庫)... 伝奇
市井人情 神田堀八つ下がり―河岸の夕映え(1) 宇江佐真理さんの最新文庫『神田堀八つ下がり―河岸の夕映え (徳間文庫)』を入手する。宇江佐さんの作品は読み味がよくて、お気に入り。今回は、御厩河岸、竈河岸、浜町河岸など、6つの河岸を舞台にした6つの人情話を収録し、ほろり&ほんわかが期待でき... 市井人情
捕物 鬼勘犯科帳―初代火盗改・中山勘解由(1) 豊島屋本店の吉村さんの紹介で、池端洋介さんの『鬼勘犯科帳―初代火盗改・中山勘解由 (コスミック・時代文庫)』を入手した。鬼平こと火附盗賊改方長官の長谷川平蔵は、超有名な時代小説キャラクターになっている。池波正太郎さんの作品以外にも、高橋克彦... 捕物
剣豪 「密命」読本(2) 『「密命」読本 (祥伝社文庫)』に収録された「虚けの龍」を読んだ。時は元禄三年ということで、武士の荒々しさが少し残っている時代。「密命」シリーズでは“中年の星”として活躍する金杉惣三郎(当時は深井惣三郎)がまだ十六歳という設定だ。惣三郎は、... 剣豪