2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

ジャンル

伝奇

裏柳生が登場する時代小説

今日も、高妻秀樹さんの『胡蝶の剣』を読んでいる。主人公のタイ捨流の剣豪・森本一房の前に、柳生宗矩の命を受けた柳生五郎右衛門宗俊(石舟斎の四男の柳生五郎右衛門宗章ではない)が率いる裏柳生が立ちはだかる。時は、慶長十五年三月、豊臣秀頼が伏見にて...
伝奇

歴史群像大賞と時代小説の賞

高妻秀樹さんの『胡蝶の剣』を読んでいる。この作品を入手したのは、主人公がタイ捨流の剣豪という設定が楽しみだったこともあるが、「第11回歴史群像大賞受賞」という帯のコピーが気になったことが大きい。プロフィールによると、作者の高妻さんは、195...
伝奇

タイ捨流の剣豪ヒーロー登場

高妻秀樹さんの『胡蝶の剣』を読み始めた。主人公の森本右近太夫一房(もりもとうこんのたいふかずふさ)は、時代小説のヒーローでは珍しいタイ捨流(作中では体捨流の表記)の剣豪。タイ捨流の流祖の丸目蔵人佐(まるめくらんどのすけ)藤原長惠(ふじわらな...
お悔やみ

久世光彦さんと「逃げ水半次」

演出家で作家の久世光彦(くぜてるひこ)さんが3月2日に死去された。宮山さんに先にコメントをつけていただいたとおりで、『逃げ水半次無用帖』という長編の時代小説を書かれていた。テレビ演出家や作家としての活躍は広く知られている。時代小説はおそらく...
剣豪

剣豪+市井+捕物=剣客春秋

鳥羽亮さんの『かどわかし』を読んだ。『里美の恋』『女剣士ふたり』に続く、「剣客春秋」シリーズの第三弾である。一刀流中西派の道場主千坂藤兵衛と一人娘の里美を中心に、物語が進むが、ユニークなところは里美が女剣士として設定されていること。女武芸者...