伝奇 知恵伊豆vs.水戸光圀の対決が見どころ 上田秀人さんの『織江緋之介見参 不忘の太刀(わすれじのたち)』を読んだ。文庫本の発売は1年ぐらい前で、ずっと気にかかりながら読めずにいた本で、スッキリした。上田さんは『竜門の衛』でデビュー以来、文庫書下ろしで10タイトルほど、長編をリリース... 伝奇剣豪江戸
女性 咸臨丸OB、肥田浜五郎と松岡磐吉 河治和香さんの『秋の金魚』を読んだ。ヒロインの留喜(るき)が、江川家の侍医の息子肥田浜五郎と手代の息子松岡磐吉との間で揺れ動く様子を、幕末から明治の激動の時代を背景に描いた時代小説。十数年前、父は乱心の果てに妻と一人息子を惨殺し、近隣の十名... 女性幕末維新
幕末維新 幕末という時間軸で、魅力全開の佐伯作品 佐伯泰英さんの『風雲 交代寄合伊那衆異聞』を読み終えた。激動の幕末という時間軸が、波瀾万丈で展開の大きなストーリーとぴったりマッチして、今回も文句なしに面白かった。交代寄合伊那衆座光寺家の若き当主、藤之助為清は、座光寺家に伝わる戦場往来の剣... 幕末維新痛快
幕末維新 佐伯泰英さんが描く幕末に期待 佐伯泰英さんの『風雲 交代寄合伊那衆異聞』を入手した。千四百十三石の旗本ながら参勤交代を義務付けられている、信州伊那の座光寺(ざこうじ)家。その若き当主座光寺藤之助為清を主人公とする剣豪小説シリーズの第三弾になる。このシリーズで注目したいの... 幕末維新痛快
伝奇 日本と朝鮮をめぐる伝奇時代小説 荒山徹さんの『魔岩伝説』を通勤電車の中で読み始めた。『高麗秘帖 朝鮮出兵異聞 李舜臣将軍を暗殺せよ』、『魔風海峡』の卓抜した奇想でスケールの大きな伝奇小説に仕上がっていたので、今回も期待感大。前2作が豊臣秀吉の朝鮮出兵時を舞台にしていたのに... 伝奇江戸