2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

ジャンル

市井人情

江戸の花火と鍵屋、玉屋

山内美樹子さんの『十六夜華泥棒』は江戸情緒を感じさせる捕物小説。読んでいたら、江戸の花火について解説されていた箇所があり、興味深かった。十六夜華泥棒―鍵屋お仙見立絵解き (光文社時代小説文庫)作者: 山内美樹子出版社/メーカー: 光文社発売...
捕物

江戸の美女、笠森お仙が活躍する捕物帳

山内美樹子さんの『十六夜華泥棒』を読んでいる。明和年間(田沼意次の時代)、浮世絵師の鈴木春信の錦絵のモデルとなり、人気者になった谷中・笠森稲荷の茶汲み娘・鍵屋お仙。そのお仙がヒロインとして活躍する捕物帳だ。十六夜華泥棒―鍵屋お仙見立絵解き ...
伝奇

実在した幕府の隠密帳を題材にした時代小説

原本が一冊のみ実在するという江戸幕府の隠密帳『土芥寇讎記(どかいこうしゅうき)』。元禄三年に幕府の高官によって記されたという謎の書である。そこには幕府隠密が調べ上げた諸大名243人の驚くべき実態が報告されていた。なかでも、弘前藩主津軽信政の...
ミステリー

口中医桂助と鶉飼いブーム

和田はつ子さんの『花びら葵』を読む。『南天うさぎ』『手鞠花おゆう』に続く、江戸の歯医者・藤屋桂助が活躍する捕物帳「口中医桂助事件帖」シリーズの第三弾。桂助の患者だった廻船問屋橘屋の娘お八重の死をきっかけに、橘屋は店を畳むことになる。背後には...
伝奇

時代伝奇もので活躍される三田主水さん

先日HPをなかなか更新できないと泣きを入れたら、伝奇時代小説をテーマにしたサイト「妖々日本史」(注:公開を終了し、現在は「時代伝奇夢中道 主水血笑録」)を運営されている三田主水(みたもんど)さんから、コメントをいただいた。ありがたかった。●...