2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

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剣豪

十両以上盗めば死罪―「十両首」

曽田博久さんの『十両首』を読む。『千両帯』『万両剣』に続くシリーズ第三弾。講武実用流・平山行蔵の最後の弟子で、二十歳にして武芸十八般すべてに目録を得た貧乏御家人の三男坊・柘植新三郎が活躍する時代小説。十両首―新三郎武狂帖 (時代小説文庫)作...
剣豪

磐音とおこんの祝言と五人の刺客

シリーズ660万部を超えた、超人気時代小説「居眠り磐音 江戸双紙」の第24巻『朧夜ノ桜(ろうやのさくら)』を読んだ。朧夜ノ桜 ─ 居眠り磐音江戸双紙 24 (双葉文庫)作者: 佐伯泰英出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2008/01/10...
市井人情

「武者とゆく」シリーズに新キャラ登場

稲葉稔さんの『月夜の始末 武者とゆく【四】』を読んだ。手習い所の師匠で、元肥後藩の剣術指南を務めた桜井俊吾と愛犬の武者が活躍する文庫書き下ろし捕物シリーズの第四弾である。月夜の始末 武者とゆく(四) (講談社文庫)作者: 稲葉稔出版社/メー...
市井人情

人に薦めたくなる捕物小説『夜半の綺羅星』

安住洋子(あずみようこ)さんの『夜半の綺羅星(よわのきらぼし)』を読んだ。長塚節賞を受賞した『しずり雪』の姉妹編にあたる捕物小説である。前作もそうだが、安住さんの作品は一見して時代小説らしくないタイトルなので、注意深くチェックしていないと、...
剣豪

「剣客春秋」―千坂道場、存亡の危機

鳥羽亮さんの『剣客春秋 濡れぎぬ』を読む。一刀流中西派の千坂道場を営む、千坂藤兵衛と里美の父娘が活躍する剣豪小説シリーズ「剣客春秋(けんかくしゅんじゅう)」シリーズの第四弾である。剣客の父と子が力を合わせて活躍する時代小説といえば、池波正太...