市井人情 幕末の大坂を舞台にした傑作時代小説 城野隆(じょうのたかし)さんの『一枚摺屋(いちまいずりや)』を読んだ。第十二回松本清張賞の受賞作であるこの作品は、幕末の大坂を舞台に、一枚摺屋(瓦版屋)が殺された父の敵を求めて活躍する痛快時代小説。一枚摺屋 (文春文庫)作者: 城野隆出版社... 市井人情幕末維新文学賞
女性 「妻恋坂」から始まる江戸の女性たちの人生模様 北原亞以子さんの『妻恋坂(つまこいざか)』を読んだ。表題作をはじめとする8編の短編で構成される時代小説短編集。西国の武家の男女の恋の行方を描き、大坂に舞台を置いた「仇討心中」を除くと、いずれも江戸で自立する女性を描いている。妻恋坂 (文春文... 女性市井人情江戸
伝奇 スケールが大きな伝奇時代小説『国禁』 上田秀人さんの『国禁』を読んだ。幕府奥右筆組頭の立花併右衛門と、立花家の隣家の次男で剣術遣いの柊衛悟が活躍する「奥右筆秘帳」シリーズの第2作目である。国禁 (講談社文庫 う 57-2 奥右筆秘帳)作者: 上田秀人出版社/メーカー: 講談社発... 伝奇幕末維新痛快
江戸 蝦夷をテーマにした時代小説短篇集 6月2日(月)から、勤務先が御茶ノ水になった。江戸時代の切絵図でみると、神田川を挟んでちょうど昌平坂学問所の対岸に位置する。書店の丸善が近く、本の町、神保町へも歩いてすぐという時代小説好きには絶好のロケーションである。とはいえ、引越しやら新... 江戸蝦夷
市井人情 疲れた心を浄化してくれる人情時代小説 昨夜は、会社の同じ事業部でアルバイトで勤めてくれたOさんの送別会だった。Oさんは、感情に左右されることが少なく淡々としながらも、確実に与えられた仕事を進めてくれる。ミスが少なく、気が利くところがあり、得難い存在だった。昼食時はいつも本を読ん... 市井人情江戸