捕物 関八州を巡る道中が楽しい―六地蔵河原の決闘 佐藤雅美(さとうまさよし)さんの『六地蔵河原の決闘』は、「八州廻り桑山十兵衛」シリーズの第六弾である。六地蔵河原の決闘―八州廻り桑山十兵衛 (文春文庫)作者: 佐藤雅美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/10/09メディア: 文... 捕物
伝奇 真田家に伝わる斬馬衆―上田秀人さんの新シリーズ 『斬馬衆お止め記 御盾(ざんばしゅうおとめき・みたて)』は、上田秀人さんの文庫書き下ろしの新シリーズ。三代将軍家光時代の松代藩真田家と幕府との攻防を描いている。この時代の真田家当主は信之。『真田太平記』『獅子』などの真田もので、信之の凄さを... 2019.12.07 伝奇武家江戸
伝奇 江戸を震撼させた「闇」の残党がまた―『新たな敵』 最近、仕事のほうが一段落付き、自分の時間が少し持てるようになった。しかしながら、ブログについては怠け癖が付いてしまい、エントリーを怠り気味で申し訳なく思っている。ブログは書き慣れることが大切であるが、たまにしか書かなくなったことで、ブログを... 2020.05.01 伝奇剣豪
武家 青に候―センチメンタリズムが魅力の時代小説 志水辰夫(しみずたつお)さんの時代小説『青に候(あおにそうろう)』を読んだ。私が時代小説専門になる以前に、ハードボイルド・冒険小説のジャンルを中心に読んでいた時期があった。その当時(今から二十年前か)、もっとも愛読していた作家が志水さんであ... 武家痛快
伝奇 稀代の忍び・風魔の小太郎の生涯を描く大傑作 宮本昌孝さんの『風魔』を読んだ。文庫は上・中・下巻の三分冊だが、読み出したら止められない、一気読みをさせてしまう面白さだった。宮本作品では、『剣豪将軍義輝』や『ふたり道三』の系譜に通じる、スケール感、エンターテインメント性が堪能できる作品で... 2019.09.21 伝奇戦国