2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

市井人情

市井人情

はぐれ牡丹(1)

最近、書店めぐりがあまりできなくなり、時代小説の新刊(文庫中心だが)を物色するのに、ネットと新聞広告に頼っている。ネットでは、太洋社という出版物卸売会社(取次と呼ばれる本の問屋)のサイトの文庫発売予定一覧を参考にすることが多い。著者名順、出...
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神田堀八つ下がり―河岸の夕映え(3)

『神田堀八つ下がり―河岸の夕映え (徳間文庫)』に収録された「浮かれ節――竈河岸」は、ハートウオーミングなお話だ。主人公の三土路保胤(みどろやすたね)は、幕府の小普請組に所属する御家人で大の端唄好き。非役で三千石以上の旗本を寄合(よりあい)...
市井人情

神田堀八つ下がり―河岸の夕映え(2)

宇江佐真理さんの『神田堀八つ下がり―河岸の夕映え (徳間文庫)』を気持ちよく読み終えた。前作『おちゃっぴい―江戸前浮世気質 (徳間文庫)』に続く、江戸の市井をテーマにしたコンセプチュアルな短篇集。一話一話の登場人物たちは関係しないが、江戸の...
市井人情

神田堀八つ下がり―河岸の夕映え(1)

宇江佐真理さんの最新文庫『神田堀八つ下がり―河岸の夕映え (徳間文庫)』を入手する。宇江佐さんの作品は読み味がよくて、お気に入り。今回は、御厩河岸、竈河岸、浜町河岸など、6つの河岸を舞台にした6つの人情話を収録し、ほろり&ほんわかが期待でき...
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「おっこちきれた」時代小説

『あなたの胸で眠りたい―長安遊侠伝 (集英社文庫)』などの、中国を舞台にした時代小説(和製武侠小説)を数多く書かれている藤水名子さんという作家がいる。ちょうど、読み終えたばかりの『斬られ権佐 (集英社文庫)』で、解説を書かれていた。同世代の...