市井人情 林家正蔵さんが解説を書いた時代小説 和田はつ子さんの『やさぐれ三匹事件帖』を読んだ。和田さんの時代小説といえば、『口中医桂助事件帖』シリーズや『藩医 宮坂涼庵』など、医師を主人公とするもので、捕物小説の中に、江戸の歯科や医療が描かれていて面白く読める。 やさぐれ三匹事件帖 (... 市井人情捕物江戸
市井人情 骨董を題材に文明開化の京を描く 火坂雅志さんの『骨董屋征次郎京暦』を読んだ。火坂さんは、2009年のNHK大河ドラマの原作者として注目されていて、戦国時代のヒーローを主人公にした傑作歴史時代小説を多く書かれている。歴史上の人物に現代的な視点からスポットを当ててドラマティッ... 市井人情幕末維新明治
市井人情 深川を舞台とした本格市井小説 富樫倫太郎さんの『すみだ川物語 宝善寺組悲譚』を読んだ。富樫さんの作品は未読だったが、『陰陽寮』や『妖説 源氏物語』などの、平安朝を舞台にした伝奇小説で知られる作家である。その富樫さんが、江戸深川を舞台にした物語を書かれたということで、興味... 2020.05.06 市井人情江戸
市井人情 私塾塾頭を主人公とした時代小説 牧南恭子(まきなみやすこ)さんの『三冬塾ものがたり 秋のひかり』を読む。牧南さんの作品を読むのは、深川を横断する小名木川沿いに住む人々を描いた短篇集『女泣川花ごよみ』以来、2作目になる。『秋のひかり』の主人公は、尾張出身で昌平校で学び、「三... 市井人情江戸
妖・ホラー 『あかんべえ』と宮部ワールド 宮部みゆきさんの『あかんべえ』を読んだ。ほっこりとした快い余韻が残る、まぎれもない宮部ワールドが炸裂している時代ファンタジーだ。何で今まで読まなかったのだろうかと思ってしまう。 あかんべえ〈上〉 (新潮文庫) 作者: 宮部みゆき 出版社/メ... 2020.05.15 妖・ホラー市井人情江戸