シェア型書店「ほんまる」で、「時代小説SHOW」かわら版を無料配布

市井人情

市井人情

正しく生きることを思い出させる時代小説

澤田ふじ子さんの時代小説のファンである。「時代小説SHOW」で取り上げることも多かったと思う。 澤田さんの作品の魅力は、京を舞台にしたものが多く、京の町に生きる人々の哀歓がドラマティックに描かれること。京都に在住する作家らしく、京の風物や文...
市井人情

時代小説で冬の京都に思いをはせる

澤田ふじ子さんの『篠山早春譜』を読み始めた。居酒屋「尾張屋」の主・宗因の活躍と、京の市井の人々の哀歓を情感豊かに描く「高瀬川女船歌」シリーズの第四弾である。 篠山早春譜―高瀬川女船歌〈4〉 (幻冬舎文庫) 作者: 澤田ふじ子 出版社/メーカ...
市井人情

脇役が語る『脇役』の魅力

北原亞以子さんの『脇役 慶次郎覚書』を読み終えた。「慶次郎縁側日記」シリーズの脇役たちが、一話完結で入れ替わりで主役を張るという趣向が楽しい。辰吉、吉次、佐七、皐月といった重要な脇役陣の別の顔やバックグラウンドが描かれていて身近に感じられて...
剣豪

「磐音の不覚」が面白くしている

佐伯泰英さんの『梅雨ノ蝶』を読んでいる。金杉惣三郎、清之助、赤目小籐次、政次ら、佐伯作品のヒーローたちは、物語が進むごとに強くなりすぎるというか、偉くなりすぎていく。ゲームと同じように、次々に敵を倒すうちに強くなっていくわけで、勧善懲悪ぶり...
剣豪

秋の雨と『梅雨ノ蝶』

秋の雨の日、佐伯泰英さんの『梅雨ノ蝶』を読み始めた。「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズの第19作目にあたる。佐伯さんのシリーズの中で一番筆が進んでいる。書き下ろしなので、発売時期と物語の季節を合わせてもらえると、より作品との一体感が深まる気が...