お知らせ 松井今朝子さん、直木賞受賞 第137回直木賞が発表されて、松井今朝子さんが『吉原手引草』で3回目のノミネートで見事受賞された。お気に入りの作家で、しかも2003年の第130回の京極夏彦さんの『後巷説百物語』以来の時代小説での受賞なので、たいへんうれしい。 吉原手引草 ... お知らせ市井人情文学賞江戸
市井人情 深川が舞台にした大長編市井小説 江戸深川を舞台にした市井小説は多いが、富樫倫太郎さんの「すみだ川物語」のように3巻(『宝善寺組悲譚』『切れた絆』『別れ道』)で構成される、大長編のものは珍しい。ページ数が多い分、隅田川(作中では「すみだ川」となっている)沿いの裏長屋で暮らす... 2020.01.15 市井人情江戸青春
ドラマ 水戸藩の書物同心とは 出久根達郎さんの『おんな飛脚人 世直し大明神』を読み始めた。前作の『おんな飛脚人』は、NHKで本上まなみさんの主演でドラマ化(「人情とどけます~江戸娘飛脚」)されたほどで、読み味がよかった。久々におんな飛脚人のまどかや清太郎、ふさなど、飛脚... 2019.09.26 ドラマ市井人情江戸
市井人情 浮世絵師国芳と遠山の金さん 河治和香(かわじわか)さんの『侠風むすめ(きゃんふうむすめ)』を読んだ。河治さんは、『秋の金魚』で第2回小学館文庫小説賞を受賞された、注目の時代小説家。『秋の金魚』では、江川太郎左衛門配下の二人の男の間で、恋に悩む女性を主人公に配して幕末か... 2019.10.26 市井人情江戸芸道
市井人情 霊岸島の下り酒問屋を舞台にした捕物小説 千野隆司さんの『新川河岸迷い酒』を読む。『大川端ふたり舟』に続く、「霊岸島捕物控」シリーズの第2弾である。主人公は、霊岸島富島町一丁目に家がある、岡っ引きの五郎蔵。前作では一人娘のお妙を中心に物語が進んだが、今回は五郎蔵の活躍にスポットが当... 市井人情捕物江戸