市井人情 「様子のいい大人」が続々登場する時代小説 山本一力さんの『峠越え』を読んだ。文庫版の帯に、“「様子のいい大人」が続々登場”というキャッチコピーが書かれている。山本さんの作品の魅力の一つが、「様子のいい大人」が登場することだ。「様子のいい大人」とは、仲間が辱められようとするとためらわ... 市井人情江戸街道・旅
市井人情 安倍晴明の式神を祖とする譜代陰陽師 江戸から離れて京を舞台とした時代小説が読みたくなって、久々に澤田ふじ子さんの『狐官女(きつねかんじょ)』を読んだ。『大盗の夜』『鴉婆』に続く「土御門家・陰陽事件簿」シリーズの第三弾である。 狐官女 土御門家・陰陽事件簿(三) (光文社文庫)... 市井人情江戸痛快
市井人情 「武者とゆく」シリーズに新キャラ登場 稲葉稔さんの『月夜の始末 武者とゆく【四】』を読んだ。手習い所の師匠で、元肥後藩の剣術指南を務めた桜井俊吾と愛犬の武者が活躍する文庫書き下ろし捕物シリーズの第四弾である。 月夜の始末 武者とゆく(四) (講談社文庫) 作者: 稲葉稔 出版社... 市井人情捕物江戸
市井人情 人に薦めたくなる捕物小説『夜半の綺羅星』 安住洋子(あずみようこ)さんの『夜半の綺羅星(よわのきらぼし)』を読んだ。長塚節賞を受賞した『しずり雪』の姉妹編にあたる捕物小説である。前作もそうだが、安住さんの作品は一見して時代小説らしくないタイトルなので、注意深くチェックしていないと、... 2020.05.03 市井人情捕物江戸
市井人情 品川宿の人情が楽しめる時代小説 今井絵美子さんの「立場茶屋おりき」は、東海道の第一の宿場、品川にある立場茶屋(たてばぢゃや)を舞台にした時代小説シリーズ。立場茶屋は、東海道を旅する人に飲食を提供する茶店のこと。美人女将おりきが営む立場茶屋は料理が自慢の旅籠としても知られて... 2020.05.03 市井人情江戸