市井人情 北の湊町・水潟を舞台にした傑作時代小説集 北重人(きたしげと)さんの『汐のなごり』を読み終えました。「海上神火」「海羽山」「木洩陽の雪」「歳月の舟」「塞道の神」「合百の藤次」の六つの短編を収録した作品集です。この本の読書録は、「ほぼ日刊時代小説」に移しました。汐のなごり (徳間文庫... 2010.04.20 市井人情
市井人情 この世で一番恐ろしい人間を描く、陰陽師小説 『逆髪』は土御門家の陰陽師・笠松平九郎が活躍する連作時代小説。陰陽師ものといっても、「この世で一番恐ろしいのは人間、物の怪などおりますまい」と主人公に語らせている。京の町と人情、文化が楽しめる。逆髪―土御門家・陰陽事件簿〈4〉 (光文社時代... 市井人情江戸
市井人情 土佐への郷愁と深川の粋―『牡丹酒』 年末年始に山本一力さんの『牡丹酒』を読んだ。一力作品で、日本酒、土佐と、年末年始っぽい感じがして選んだ一冊。牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖(二) (講談社文庫)作者: 山本一力出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/10/15メディア: ... 市井人情痛快
市井人情 赤穂浪士と近松門左衛門が兄弟!?―『忠臣蔵心中』 師走を迎えると、赤穂浪士の吉良邸討ち入りの日(12月14日。といっても当時は旧暦になるわけだが)がクローズアップされるせいか、忠臣蔵をテーマにした時代小説が読みたくなる。今年は、バタバタしていたせいか、TVを以前ほど見なくなったせいか、12... 2021.12.19 市井人情武家
市井人情 時代小説のもつ現代性が魅力―『雲を斬る』 最近、ある人から尋ねられて、時代小説好きになった経緯や時代小説のどこが好きかという話をした。作家としては故人ではなく現役として活躍している作家たちの作品により惹かれると答えた。その理由の一つが、今出ている時代小説のもつ現代性が挙げられる。時... 2020.09.19 市井人情痛快