2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

痛快

剣豪

「密命」の最新刊2冊の衝撃

佐伯泰英さんの『烏鷺・密命・飛鳥山黒白』と『初心 密命・闇参籠』を続けて読んだ。佐伯時代小説の99冊めと100冊めにあたる作品でもある。烏鷺―密命・飛鳥山黒白〈巻之十六〉 (祥伝社文庫)作者: 佐伯泰英出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2...
江戸

博多を舞台に、居眠り磐音が活躍する

「ほぼ日刊」とタイトルに付けながら、1週間以上も怠けてしまった。つくづく、ブログは勢いと習慣の賜物だなあと思ってしまう。さて、ブログを書かなかった間に、佐伯泰英さんの『荒海ノ津』を読んだ。荒海ノ津 ─ 居眠り磐音江戸双紙 22 (双葉文庫)...
剣豪

子育て侍―酔いどれ小籐次の新展開

佐伯泰英さんの『子育て侍』を読んだ。来島水軍流の遣い手で、御鑓拝借で一躍江戸の町の名物人となった、赤目小籐次が活躍する「酔いどれ小籐次留書」シリーズの第七弾である。子育て侍―酔いどれ小籐次留書 (幻冬舎文庫)作者: 佐伯泰英出版社/メーカー...
剣豪

武芸十八般のヒーロー、柘植新三郎

曽田博久さんの『万両剣』を読んだ。二十歳にして武芸十八般の目録を得た貧乏御家人の三男坊、柘植新三郎が活躍する「新三郎武狂帖」シリーズの第二弾である。前作の『千両帯』がバツグンに面白くて、今回も期待して読んだ。万両剣―新三郎武狂帖 (時代小説...
市井人情

関前だから「鯖雲」?

佐伯泰英さんの『鯖雲ノ城』を読んだ。『野分ノ灘』と同時刊行された「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズの第21弾だ。われらが坂崎磐音はおこんさんと一緒に、故郷の豊後関前に到着。明和九年(1772)に起こった悲劇以来五年、藩を離れてから二度目の帰郷...