2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

痛快

剣豪

刺客の家に生まれた人斬りが、男装の姫と「人助け」旅を行く

『独狼 念真流無間控』|筑前助広|早川書房筑前助広(ちくぜんすけひろ)さんは、2022年に『谷中の用心棒 萩尾大楽 阿芙蓉抜け荷始末』で、第11回日本歴史時代作家協会文庫書き下ろし新人賞を受賞し、時代小説界に登場した注目の作家の一人です。本...
市井人情

混じり血に悩む少年の心を編み針でほどく、感九郎の活躍

『編み物ざむらい(三) 迷い道騒動』|横山起也|角川文庫横山起也(よこやまたつや)さんの文庫書き下ろし時代小説、『編み物ざむらい(三) 迷い道騒動』(角川文庫)を紹介します。編み物作家として活躍している著者は、2022年12月、『編み物ざむ...
仇討ち

信じていいのは深川の重蔵だけ。「血」が苦手な同心の事件帖

『罪の殘骸 峰打ち同心 千坂京之介事件帖』|西川司|光文社文庫西川司(にしかわつかさ)さんの『罪の殘骸(かけら) 峰打ち同心 千坂京之介事件帖』(光文社文庫)は、文庫書き下ろしの痛快時代小説です。「深川の重蔵捕物控ゑ」シリーズ(二見時代小説...
人物

病に屈せず、天に挑んだ、関ヶ原武将・大谷刑部吉継の生涯

『天に挑む 大谷刑部伝』|佐々木功|角川春樹事務所佐々木功(ささきこう)さんの『天に挑む 大谷刑部伝』(角川春樹事務所)は、戦国武将・大谷刑部少輔吉継(ぎょうぶしょうゆうよしつぐ)の生涯を描いた長編小説です。大谷刑部というと、関ヶ原の戦いに...
単行本

幕末の江戸を駆ける〈運び屋〉の青年を描く痛快エンタメ

『運び屋円十郎』|三本雅彦|文藝春秋先日発表された第13回日本歴史時代作家協会賞の新人賞候補に選ばれた、三本雅彦(みもとまさひこ)さんの時代小説、『運び屋円十郎』(文藝春秋)を紹介します。著者は、2017年に「新芽」で第97回松本清張オール...