江戸 棄捐令をテーマにした時代小説 山本一力さんの『損料屋喜八郎始末控え』を久々に読み返した。深川を描いた名作をピックアップしていて、本を取り出して読み始めたら面白くて、つい最後まで読んでしまった。この作品は、山本さんの初の長篇時代小説であり、単行本刊行当時(2000年5月ご... 2020.05.04 江戸痛快経済
ユーモア 現代の戯作者が描く、紀文立志伝 米村圭伍さんの『紀文大尽舞』を読み終えた。 花のお江戸で女だてらに戯作者(江戸時代の小説家)を目指す、湯屋真砂湯の娘・お夢。蜜柑(みかん)船で一夜にして財をなした豪商紀伊国屋文左衛門(紀文)の一代記を書くために、その跡を追い回した。紀文に吉... ユーモア江戸経済
ユーモア 紀伊国屋文左衛門とみかん伝説 米村圭伍さんの『紀文大尽舞』を読み始めた。 「沖の暗いのに白帆がみえる あれは紀の国蜜柑船」 と、カッポレの唄にも歌われた、紀伊国屋文左衛門のみかん伝説が紹介されていた。 貞享二年(1685)の秋、紀州有田は、例年になくみかんが大豊作だった... 2021.12.31 ユーモア江戸経済
幕末維新 井伊直弼と近江商人 幸田真音さんの『あきんど 絹屋半兵衛』(上・下)を読了した。読み始める前、単行本刊行時のタイトル『藍色のベンチャー』のままのほうがいいのではないかと思っていたが、最後まで読んでみると、改題した訳が納得いった。 幸田さんは、『小説ヘッジファン... 幕末維新経済
幕末維新 焼きものと時代小説 幸田真音さんの『あきんど 絹屋半兵衛』を読んでいる。彦根で磁器の製造販売を起業する絹屋半兵衛とその妻・留津を描く時代小説で、現在の起業に通ずるところが多く、興味深い。 さて、焼きもの(作陶)をテーマにした時代小説というと、いくつか思い出され... 幕末維新経済